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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】
[113]森末(仮):2014/03/07(金) 01:47:07 ID:???
板野「本当に……活躍をすれば、主人公に戻れるの?」
森末「その筈だ。 今の君は、世界に認められすぎて一旦キャラクターへと変化をし、
ベスト4という半端な結果を出したせいで主人公とあまり認められていないんだと思う。
だから念話だって使えなくなった。 リセットも使えなくなった」
板野「うぐぅっ……半端とか言わないでよ。 俺も頑張ったんだ! 皆、ふらのの皆、頑張ったんだよ!」
森末「……ごめんよ。 ただ、もっと成果を上げなきゃいけないんだ」
板野としては少し心に突き刺さる言葉も多分にあったが、
それでも森末は心を鬼にして板野を発奮させる為にあえて厳しい言葉を選んだ。
とにもかくにも、板野はこれから今まで以上に活躍し、目立ち、主人公とならなければならない。
そうでなければ、元いた世界にも帰れないのだから。
板野「……とにかく、わかった。
要するに……もっともっと、活躍をして。 もっともっと、サッカー上手くなって……そうすればいいんだね?」
森末「飲み込みが早いね」
板野「少し……ううん、凄くショックだった。 お母さんとお父さんの名前も、顔も思い出せない。
住んでいた場所も、通っていた学校も、友達の名前だって思い出せない。
怖かった……でも……やる事は、今までと同じだよ。
このゲームを、ううん、今は俺は『操作者』―プレイヤー―じゃないんだっけ。
……この日本で、誰よりも優れた『選手』―プレイヤー―になる。
それを目指す、そういう事だろう?」
森末「そうだ。 その通りだ」
板野「大丈夫……確かにお母さんもお父さんもいないけど、この世界には松山達がいてくれるんだ。
心細くない……森末だって、いてくれるしね」
それは少しだけ強がりも含まれていたが、板野の本心でもあった。
記憶を失くした事は確かなショックである。
だが、それが取り戻せる可能性があり――そして、仲間がいてくれるのなら。
記憶を失った恐怖も、幾分かは和らぐ。
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0ch BBS 2007-01-24