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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】


[469]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 21:54:15 ID:2+NqAup6
☆守矢みらくるずの場合☆
〜守矢神社・秘密の地下研究所〜

諏訪子「出来た……ついに出来たよ! わっほ〜い!!」

大会前日の深夜、洩矢諏訪子は歓喜の余り狂喜乱舞した。
大会優勝に向けてコツコツと仕上げて来た自身の計画が、今ここに完成を迎えようとしたからだ。

神奈子「何ッ、それは本当かい!?」

そしてその計画は、神奈子にとっても悲願だった。
伝統ある神社の地下とは思えないほどにハイテクが満載された研究所にて、
神奈子と諏訪子は互いに抱き合い、前方に居る「彼」の存在を見上げていた。

若林「…………俺は、一体」

「彼」は外の世界では若林源三と呼ばれており、「彼」もまた自身を若林源三であると認識していたが。
――「彼」は間違いなく、蛋白質により構築された人間そっくりの「人形」だった。

神奈子「(かつてヒューガーズが使用していたコピーロボット……。
あれは手軽に優秀な選手の魂を呼び寄せるシロモノだったが、欠点があった。 だが――こいつは違う。
こいつは完璧なコピー。 ヒューガーズの偽選手と違って能力値の制限も無ければ、
プロトタイプとして呼びつけたピエール君と違って滞在時間の制限も無い。 これは勝ったね)」

FW・MF・DFにそれぞれタレントの揃っている守矢みらくるずではあったが、
それも諏訪子・早苗・神奈子の三名だけ。もちろん、個々の能力には自信はあったが――それでも、
サッカーは3人でするものでは無く、11人で行うスポーツである。
如何にスタジアムを買い上げ、地の利を活かそうとも、それで優勝を狙うには無理があったため――。
彼女達は、大会ルールを熟読の上極めて黒に近いグレーの策を使用する事により、それを克服しようとした。


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0ch BBS 2007-01-24