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【燃えて】キャプテン森崎47【ヒーロー】
[72]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/06(木) 01:03:39 ID:GMye4i7Y
若林「(…馬鹿な。俺は、今のシュートすら止められないのか?)」
失点を食い止められなかったGKとDF達の心は張り裂けそうだった。
中里「(何がスポーツ忍者だ…何が里の復興だ…拙者は、拙者は…)」
前半をリードで終えた後でこの体たらくでは彼らの責任は火を見るよりも明らか。
早田「(チクショウ…チクショウ…弱点を克服できないのが悪いって事なのか…)」
活躍出来ていない自覚がある選手の場合はそれは尚の事。
省40
[73]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/06(木) 01:05:35 ID:GMye4i7Y
日向「(こんな…こんな…こんな馬鹿な!こんな無様に一方的にやられる事が…!)」
誰か一人のミスならまだ良かった。あるいは無謀な作戦の結果こうなったのならまだ修正出来た。
翼「(疑い様もない。完全に実力で上回られた…それもチーム全体で…)」
だがこれは全員の意思が一つになった上で取った作戦で、誰も何も出来なかった事による結果なのだ。
超モリサキ「(ウソだろ…俺がチームを立て直した筈なのに、こんな一瞬で…)」
省55
[74]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/07(金) 00:30:39 ID:m0zDp0Cg
それは、ドイツの若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーから始まった。
パンッ。パンッ。
シュナイダー「ジャーパーン!ジャーパーン!」
ドイツメンバー「ん?シュナイダー?」「何やってんだ…」
日本の国名を叫びながらの手拍子。簡素な応援だったが、彼がこんな事をするのは極めて珍しい…
と言うよりなじみ深いドイツユースの面々の誰もが見た事はなかった。
フライハイト「…日本が負ける所を見たくない、か?」
省35
[75]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/07(金) 00:33:50 ID:m0zDp0Cg
ポブルセン「ケッ、馬鹿どもが」
メッツァ「ちょっとちょっと、こんな所とタイミングで日本を応援なんかしたら…!」
誰もがシュナイダーに続いた訳ではない。日本嫌いを公言し憚らないポブルセンは当然やらなかったし、
メッツァはブラジルホームでブラジルが逆転した歓喜に沸いている時にこんな事をすればどうなるかを予想し恐れ戦いていた。
観客「あん?なんだこの声は?」「誰だ!日本を応援なんかしてやがるのは!」「あいつらだ!ドイツユースの奴らだ!」
省43
[76]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/07(金) 00:35:29 ID:m0zDp0Cg
ドイツメンバー『ジャーパーン!ジャーパーン!ジャーパーン!』
パンッ。パンッ。パンッ。
ドイツユースの数人が手拍子で応援していた所でそれが湧き上がる大観衆の歓声をかきのけて全日本ユースに届く訳ではない。
ヘルナンデス「あれ…あっちは…ドイツユースか?」
ストラット「日本を応援しているのか…」
ジェンティーレ「そういえばドイツの連中は日本と仲が良かったな…」
省45
[77]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/07(金) 00:37:00 ID:m0zDp0Cg
ドイツユースにイタリアユースが続いた事で他の国々の選手も立ち上がり始めた。
ディアス「ジャーパーン♪ジャーパーン♪」
ミューラー「…お前、何時の間に。と言うか何故ここに来た?」
ディアス「だって俺ブラジルの恨み買いやすい立場だし?ここにいりゃお前が壁になってくれるだろ?」
ミューラー「…呆れる気にもなれん」
ピエール「ミサキ、頑張れ!サッカーの素晴らしさを忘れるな!ジャーパーン!ジャーパーン!」
省17
[78]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/07(金) 00:38:30 ID:m0zDp0Cg
肖「まだだ、こんな所で諦めては良い竜は見れないぞ!ジャーパーン!ジャーパーン!」
呉「だからそんなモノが見えるのは最初からお前だけだって…ジャーパーン!ジャーパーン!」
李邦内「横浜育ちのよしみだ!応援しよう、邦坤!ジャーパーン!ジャーパーン!」
李邦坤「アジアサッカーの更なる発展の為にもな!ジャーパーン!ジャーパーン!」
陸「精々頑張って珍が高く買われる確率を上げてくれアル。ジャーパーン。ジャーパーン」
省28
[79]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/07(金) 00:39:56 ID:m0zDp0Cg
ロリマー「…どうしよう?」
ロブソン「日本とは特に縁がないしな…俺達は中立でいいんじゃないか」
だが彼らの応援は少しずつ大きくなり、観客席のブラジル人以外を味方にし始めた。
そしてなにより勇気づけられた者達が居た。
片桐「こ、これは…」
陽子「今まで戦ってきた相手が…!」
賀茂「…イキな事してくれるじゃねえか」
数少ない日本の応援団である。
省28
[80]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/13(木) 00:29:25 ID:bkuoD94Y
この時超モリサキがどんな精神状態にあったかは誰も分からない。
彼自身が後日インタビューされて「頭が真っ白になっていた事しか思い出せない」と答えたのだ。
コインブラと言う巨大な個に前半に築き上げた物全てを覆され、
それでも諦めずに最も現実的に思えた作戦を実行しようとしたら、
その作戦のミスや弱点を突かれたのではなく実力で押し負けた。
それも今度は個人技ではなくチーム力でだ。
省42
[81]2 ◆vD5srW.8hU
:2014/11/13(木) 00:31:50 ID:bkuoD94Y
放送「お、おおおっ?ここで日本のサポーターが苦境に陥った全日本ユースに必死な声援を…
いえ!これは!なんとドイツやイタリアなど、日本サイドに座っている他チームの選手達も応援に加わっています!
日本人が応援しているのは当然として、敗れて行ったライバル達はもっと良い試合が見たいと言う事でしょうか?」
オワイラン「(頑張ってくれ、日本の皆!僕は君たちにアジアサッカーの未来と誇りを託したんだ!
省56
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0ch BBS 2007-01-24