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【異変暗躍】ご愁傷様若林くん10【幻想郷】


[112]ご愁傷様若林くん ◆Rp5TKKycRI :2015/01/31(土) 20:00:05 ID:???
霊夢「……」

紫「本当、あなたって人望あるようでないですわね。
  それが巫女の宿命といえども、度がすぎると強大な壁が立ちはだかることになりますわよ」

霊夢「―――今頃、口出されても生き方なんて変えられないわ。
    あんたが……スキマ妖怪が一番識っている事でしょう」

紫「――――――そうね、野暮だったわ……」

同情も憐憫もなく紫が言葉少なめに口を閉ざした。
博麗の巫女は元来孤独である事を必要とされていたしこれからもされる。
何故なら幻想郷での誰の企みであれ異変を見破り解決する天秤その物なのだ。
なのに天秤が誰かに私情で傾ける訳にはいかないと霊夢の本能に刻まれている故の孤立。
今更寂しい等の感情を浮かべるなんてこれから続く博麗の代でもないであろう。

霊夢「……」

紫「……」

静かに視線を合わせる二人の顔は変化を見せなかった。
いつも通り表情を崩さない霊夢とは対称的に普段崩した表情の紫は固く何も悟らせない。
幾ばくか落ち葉で倒れた箒を覆う様を見ると霊夢は落ち葉を手で払い拾い上げて続ける。

霊夢「どうでもいい所で時間を喰ってしまったわ……
    それより今度は大丈夫なんでしょうね?流石にまた失敗じゃ話にならないわよ」

紫「ええ・・・ふふっ今度は小粒な者に入り混じる強大な意思を感じるわよ。
 (こうも2強2弱じゃつまらないじゃない?霊夢にも頑張ってもらいましょう
  紅魔館のお嬢様も本格的に手を入れ始めたようだし助かるわね、うふふ)」

霊夢「(信頼ならないわね…ならば此方も手を打っておきましょう)」


0ch BBS 2007-01-24