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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[116]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/02/09(月) 23:56:02 ID:???
藍はまず結論を述べた。
ここ最近での紫の衰弱と乱心の原因は、ヒューガーにあると。
鈴仙「……イマイチ、また話が掴めなくなって来たわね。 どうして、あの集団が八雲紫の衰弱に影響があるのよ?
そもそも、原因が分かっていて、そこまで深刻だったら。 さっさと追い払うなり抹殺するなりすれば良いのに……」
鈴仙は思わず、ぶっきらぼうにそう藍に言い放つ。話の筋が、また見えなくなってしまった。
藍「……例えば、宵闇の妖怪・ルーミアが力を持っているのは、人間の暗闇に対する恐れが原因だ。
妖怪は人間の恐れを介して生まれ、そして力を増していく」
藍はそんな鈴仙の反応にも意を介さず、一つ一つゆっくりと説明していく。
藍「その観点で言うと、八雲紫という妖怪は数千年……いや、それ以上に渡り、最強の妖怪だった。
人間は知能を持ったその瞬間から、自分と他者との境界に恐れ、裕福と貧乏との境界に恐れ、
そして何より、生と死との境界に恐れを抱いた。
暗闇の恐怖は火を翳せば消えるのにも関わらず、世界と世界とを隔てる見えない境界への恐れは、
どう努力しても、どうあがいても消える物では無いからだ。
故に、八雲紫はその存在を規定された時から、生まれつき最強の妖怪だった」
鈴仙「……で、今も最強なんでしょう?
暗闇が蛍光灯に淘汰され、幽谷響(ヤマビコ)が科学で証明される現在でも尚、
人間は――いや、多くの知性あるモノは全て、何かしらの境界を恐れているもの」
藍「その通り。 かつては各地を跋扈していた妖怪が科学の火の下に否定され姿を消すか、
そうで無くとも多くの力を奪われた中――紫様は、殆ど全く力を喪ってはいなかった。
だからこそ、あのお方は溢れるお力を使い、外界とは境界で隔てられた世界――幻想郷を作り上げる事が出来た。
そして……つい数年前まで、あのお方は賢者として、この幻想郷を正しく楽しく導いて下さった。
――だがしかし、あのお方のテリトリーである境界は、ヒューガーの科学の火により、あっさりと否定されてしまった……」
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0ch BBS 2007-01-24