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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】


[725]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:10:20 ID:???
高杉「(神子さまがしゃくを振りかざした! これは俺の出番だ!)――やい来生! 俺の事を覚えているか? 覚えてないだろうなァ」

来生「当たり前だ!」

神子は自身の配下の高杉に、ちょっとした仕掛けを仕込んでいた。
高杉は神子の指示に従い、バイタルエリアでボールを持つ来生の注意を惹きつける。
高杉は自分の顔を完全に忘れていた来生に対して、こう野次を飛ばした。

高杉「あーあ、妖精達は本当にズルいよなァ」

来生「……何だって?」

来生は調子に乗った顔を僅かにひきつらせて、ボールを持ちながら高杉に近づいた。
丁度審判や他の妖精大連合の選手に声が聞こえない程度の位置に来生が来た時、高杉は内心でほくそ笑んだ。

高杉「(……来生は何があっても自信を喪失しない。それは少しでもコイツと付き合っていれば分かる事だ。
だが、俺はこう見えてもこいつと長く付き合って来たんだ。だから分かるぞ、コイツの心理的な弱点が)」

高杉は来生のミドルシュート――どうせ撃つ筈が無いのだが――を警戒する振りをして、更に来生へと近づいた。
そして、完全に誰にも声が聞こえず更には口を動かしている事も分からない位置を何故か把握して……彼は一気にこう告げた。

高杉「妖精達は最悪の奴らだよ。
お前やヘルナンデスみたいな馬鹿や変態を、魔法や色香で誤魔化して、そうやって勝ちを掴もうとするんだ。
なあ、知らなかったか? お前がここに来たのも実は、妖精達が八雲紫に土下座してさ、
「ラクして勝ちたいから最高の点取り屋を下さい」って言ったからなんだぜ?
――まあ、可愛い顔して打算たっぷりなアイツらが、バカ正直なお前に本当の事を言う訳が無いけどな。

そうだよ来生。お前は悪く無い。でもな、世界は皆お前と違って打算と裏切りに満ち溢れているんだ。
俺だってそうさ。森崎如きにやられて使えない若林さん……いや若林よりも神子様が素晴らしいと思って裏切った。
妖精達も一緒だぜ? 今でこそお前を慕っているが、もっと強い奴――ディアスあたりが来たら乗り換えるだろうなァ」


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0ch BBS 2007-01-24