※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】


[664]森末(仮):2015/02/23(月) 02:06:42 ID:???
結果、ジェンティーレは作りだした。

どう見てもジェンティーレの足はボールに行っており、ディアスはその反動で吹き飛ばされた――。
否、わざと大仰に吹き飛ばされ、ジェンティーレに反則を"させよう"とした状況を露呈させる舞台を。

一対一の為に周囲には誰もいなかった。
よって彼らの攻防の一部始終はフィールドに立つ者――それだけではない、観客たちにすら筒抜けだった。
そして、この攻防を見た誰もが疑いようもない事実に気づいた。

『ディアスはわざと吹き飛ばされ、怪我をしたように振る舞った』と。

ディアス「………………」

それを理解した瞬間、ディアスは怒りの余りジェンティーレを睨みつけた。
罠にかけたつもりが、実際には罠にかけられていた。
これ程屈辱的な事を、ディアスは今までの人生の中で経験した事がなかった。

ディアス「(サルバトーレ=ジェンティーレ、か……)」

今日の試合、ファーストプレイで彼に止められた際、もっと早くに気づいておくべきだった。
彼は今まで自分が戦ってきた自称・天才を止められるDFとは全く違う男であるという事に。
本当に、天才を止められる力を持つ世界最高峰のDFであるという事に。
だが、どれだけ後悔をしても後の祭りだった。

ディアスに提示されたのはジェンティーレに提示された黄色の札ではない。
今ディアスが口の中の肉を噛み締め、悔しさを静かに発散させたときに生じた血の色と同様。
その札は真紅に染まっていたからである。


0ch BBS 2007-01-24