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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】
[416]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:33:54 ID:???
−妖怪の山・モリヤスタジアム−
レミリア「……さて。死ぬ準備はできたか、天狗?」
射命丸「…………」
レミリア「って、アレ? 元気ないわね。どうかした?」
射命丸「……何でもありませんよ。貴女には関係の無い事です」
レミリア「ふーん。ま、別に良いけどさ」
――射命丸が天狗の上官連中からの詰問を受けたその翌々日。
とうとう全幻想郷選抜大会第一回戦第三試合、
妖怪の山FC対紅魔スカーレットムーンズ戦の幕が開こうとしていた。
省35
[417]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:35:17 ID:???
観客席が盛り上がり、審判はコイントスを促す。
射命丸はそれらを苛立たしげに一瞥すると、一歩上がってセンターサークルの中央に立つ。
視線が一斉に射命丸に集まると、心ならずも冷や汗が流れる。射命丸はぎゅっと瞳を閉じて、祈るようにコインを投げた。
椛「(なんか、いつもの文さんじゃないような……)」
はたて「(――文。もしかして、緊張してるの……?)」
そんな様子は、普段から何事にも物怖じしない彼女らしくなかった。
省30
[418]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:36:37 ID:???
−−@−− @にとり
C−B−A C河童 B穣子 A河童
−−D−− D静葉
G−−−E G雛 E天狗
−−I−− Iはたて
−−−−−
F−−−− F射命丸
−−H−J H椛 J反町
妖怪の山FC:4−3ー3
紅魔スカーレットムーンズ:4−4−2
−H−J− Hフラン Jレミリア
−−−−−
−I−G− Iパチュリー
−−−−−
−E−F− E咲夜 F小悪魔
−DBA−
−−C−− C美鈴
−−@−− @陸
レミリア「遅い!」
省21
[419]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:38:06 ID:???
射命丸「く、くうっ!」
シュバッ!
レミリア「おや。あんたが積極的にプレスに来るなんて珍しい。でもね……」
バシッ……。
パチュリー「――これは僥倖。厄介なWGが釣り出せたわね。 ――フランっ!」
グワァァァッ、バゴオオオオッ!!
射命丸「し、しまった! 私とした事が……!」
前線が早々に突破された事に焦った射命丸は、
思わず持ち場の左サイドを離れて、レミリアによる中央突破を防ぐべくタックルに向かう。
省26
[420]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:39:33 ID:???
フラン「……なにさ、そのくらい! 『過去を刻む時計』で、グチャグチャにしてあげる!」
グルンッ……! ダッ! ……バチイイッ!
前線を易々と突破された妖怪の山FCの中盤、
トップ下のはたてと左サイドハーフの雛が、それぞれの必殺タックルを武器にフランドールへと詰め寄る。
フランドールは必殺ドリブルで彼女達を躱そうとするが、はたてと雛も決して実力の低い選手では無かった。
省49
[421]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:40:51 ID:???
にとり「ひゅ、ひゅいいいいっ! き、来たぁぁぁぁぁ!! の、『のびーるアーム・改』!!」
ウィィィ〜……ン。 ガチャッ……。
穣子「お、お姉ちゃん!?」
静葉「ええ。『オータムスカイラブブロック』ね!」
ガシッ! バァァァァァァァァァァァァァン!!
穣子「秋よ〜〜〜〜! 遠き秋よ〜〜〜〜! ま〜ぶ〜た〜! と〜じれば〜そ〜こに〜〜〜!!」
最初にシュートに出たのは、紅魔スカーレットムーンズのフランドール。
省40
[422]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:42:16 ID:???
フランドールの恐るべき脚力から放たれたシュートに、妖怪の山FCの最終ラインは一瞬で瓦解。
勢いを付けてブロックに飛んだ穣子は弾き飛ばされ、河童Aは得意の『ダイビングブロック』すらできずに吹き飛び、
ゴールキーパーのにとりは自慢の『のびーるアーム』ごと、シュートの威力を受けて水平に吹っ飛んで、
ボールと一緒に仲良くゴールネットを突き破ってから、コンクリート製のフェンスにめり込んでしまう。
フラン「やった〜〜〜!! ゴールだっ!」
省64
[423]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:44:22 ID:???
射命丸「はぁ、はぁ……!!」
反町「射命丸さん……! ここは一旦俺に! 『トリカブトパス』で折り返します!」
そんな様子を見るにみかねた反町が、言いたい事をハッキリと言ってまで射命丸の援護を申し出るも――。
射命丸「……いえ。紅魔にはパスカットの名手のパチュリーさんが居ます。
反町君の必殺パスでも、容易く阻まれるのがオチでしょう。だから、ここは私が――!!」
タッ!
反町「ああっ……!(――た、確かに普通の局面だったらそうかもしれないけど。
省32
[424]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:45:38 ID:???
メイド妖精「「「――ス ラ イ デ ィ ン グ 部 隊ーー!!」」」
ズザアッ、ズザアッ、ズザアッ、 ――ズザァァァァアアアアアアアアアアアアアッ!!
射命丸「(えっ、嘘! 早い……!?)――きゃぁぁっ!?」
バギイイイイイッ! ―――バシイッ!!
メイド妖精A「……あ、あれっ!? ボールが私達の手元に……?」
メイド妖精B「わ、私達、もしかして………!」
メイド妖精D「天狗さんに、勝っちゃった……!?」
省34
[425]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 17:46:46 ID:???
……そして、陸が何の悪意も無く呟いた『案外大したことない』というフレーズ。
それを、一部の悪意ある観客も同時に呟いていた。
無論、妖精に足元を取られて、無様に転がってしまう射命丸に対してである。
誰かがこう言った。
観客「……射命丸って、案外大したことなくね?」
そのつぶやきは、大雨の前に空から零れる水滴の如く小さかった。
しかし、それは誰の何の意図も無く、少しずつ伝播していく。
省77
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0ch BBS 2007-01-24