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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[112]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/30(土) 01:41:19 ID:jZlE+Pqg
鈴仙「ちょ、ちょっと待ってよ、中山さん!」

鈴仙は辛うじて追いついて中山の背中にしがみつき、そう小声で叫ぶ。
中山は最初、そんな鈴仙を無視しようとしていたが――それでもやはり、彼は振り向いた。
そしてこう優しく穏やかに語り掛ける。

中山「……鈴仙さんは、さっき名無しウサギ三人の中から一人を選ぶのにも、どこか戸惑って居なかったかい?」

鈴仙「――う。う、うん。そうよ」

中山「そうか。やっぱりか。鈴仙さんは優しいな」

鈴仙「え? そ、そう? いやぁ〜……」

いきなり図星を突かれるような切り出し方をされたと思えば、中山はそんな鈴仙の物腰を素直に評価する。
掴みどころの無い中山の答え方に、鈴仙は思わずともしどろもどろになってしまう。
中山はそんな鈴仙の素直な様子を満足気に見届けた後……諭すように優しく。
しかしその実どこか冷酷なまでに淡々と、こう告げた。

中山「――鈴仙さんは優しい。だから、その問いに対して俺の出す答えを、きっと理解してくれないと思う。
だから、俺は鈴仙さんの力になれない。……いや、なりたくないんだ」

鈴仙「…………?」

中山「さあ、鈴仙さん。試合開始までに時間は充分……本当に充分ある。
俺なんかと話すよりも先に、今の内に、何かしておくべき事があるんじゃないか?」

中山はそれきり、鈴仙が最初投げかけた問いについては、全く相手にしてくれなかった。
鈴仙はこの時、中山のそんな態度をひどく悲しく感じたが。
……中山がどうした意図で鈴仙にこう接したのか。後にその理由を悟った鈴仙は、中山の心配りをいたく感謝をしたという。

*中山の評価値がやや上がりました。


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0ch BBS 2007-01-24