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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[234]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/04(木) 00:09:41 ID:???
〜真・佳歩の証言〜

――すみません、下剤は粉末じゃなくって飲み薬でした。
危険なお薬は流石に厳重に保管されてますけど、【下剤とか日用薬】程度は、簡単に手に入りますからね。
時間さえ選べれば、薬棚から失敬するのは、さして困難じゃありませんでした。

――注射については、お師匠様の部屋から失敬……は、流石に難しかったので、
ヒューガーの社員の……えっと。名刺を持ってます。沢田タケシって人から【自分で買いました】。
外の世界の商品を卸している会社ですもの、極細の注射器を持っていても、おかしくないですからね。
私はスパイですから。多少の前金は、えっと……神子様からこっそり貰っていたんです。

――スタジアムに向かってから、下剤の入ったドリンクを拵えるのはおんなじです。
ドリンクの箱は、事前の取り決めとおり、スタジアムの倉庫にコッソリ入っていました。
その倉庫はめったに人も入らないと聞いてましたから、私はそこで注射器を使って、ドリンクに下剤を混入させました。
あんまり時間がかかっては怪しまれるので、多少注射が雑になっても良いから、【兎に角迅速に】……ね。

――そしてその後、私はまずドリンクの詰まった箱を通りがかったスタッフさんに、ファンのフリをして渡しました。
とは言っても、妖怪ウサギの私がファンのフリと言うのも、身内なのがバレバレで難しいので。
人間の子どもっぽく見えるよう、【兎耳を隠して】、それでスタッフさんに渡していますよ。

――それから、私は注射器と下剤の残りをスタジアムのトイレに流して捨てて……それで、皆と合流したんです。
鈴仙さまも知っての通り、【お手洗いが混んでいた】と言い訳をして……ね。それから先については同じです。

〜証言ここまで〜


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0ch BBS 2007-01-24