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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[376]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 14:01:00 ID:???
チームメンバーの納得をとりあえず取り付け、鈴仙は本題の説明に入っていく。
つまり、先程述べた@〜Bの前提条件のうち、どれが一番否定するに足る条件かということを説明する。

鈴仙「――まずその@。佳歩は私達に隠れて、下剤と注射器を調達した。
これを証拠に基づいて、佳歩の証言を明確に否定できる可能性があるとしたら……実はあんまり無いのよね。

精々が、『永遠亭のエンブレム』を持っている薬売りで、薬を扱える筈の佳歩が、
わざわざ今朝、薬棚から下剤を盗み出す必要性があるのか? とか、
『ヒューガーの名刺』を持っている佳歩だけど、本当に佳歩は沢田君から注射器を買えたのか?

――と、いう程度だと思うけれど、これは結構自然な言い訳がしやすい。
「当日の朝に盗んだ方が、足がつきにくい」だとか、「沢田君は忙しすぎて、自分が買ったのを忘れている」だとか。

そして一番の問題は。
仮にこれが否定されたとしても、【佳歩は隠れて下剤と注射器を調達した】……というロジックは否定しきれない。
「薬棚から」下剤を調達していないとか、「沢田君から」注射器を買っていないとか。その程度の否定は可能だけど、
【佳歩にはどうやっても、隠れて下剤を注射器を調達する事はできない】……と、いう事までは証明できない点よ」

輝夜「い、いや! わからんわよ! ドリンクには元々下剤が入っていた可能性もあるし、
ヒューガーの在庫管理台帳を調べてみれば、注射器を調達してないって証明できるんじゃ……!?」

鈴仙「そうですね。そのことを証明できれば、佳歩の発言を否定する事は出来るかもしれません。
現に、『下剤は極細の注射器を通して注入させられた"らしく"……』と、注射器を通して注入させられたとは確定しませんし。
――ですが、現在、その事を証明できるアイテムを私達は持っていません。
だったら、より確からしい回答を求めていくのが、ロジックを崩すという意味では理にかなっていると思います」

輝夜「む、むぐぐ……イナバの癖に知的な発言しくさってぇ……。本来、知的キャラは私でしょうが……!」

慧音「(えっ)」


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0ch BBS 2007-01-24