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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[378]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 14:06:45 ID:???
永琳「……前提条件@を崩すには、明確な証拠が今ここに存在しないため困難。
また、……前提条件Bを崩すには、証拠はあっても根拠が弱いため困難。
――では、前提条件Aには。明確かつ、根拠のある証拠が残されている。……そういう事かしら?」

久しぶりに口を開いた永琳に対し、鈴仙は力強く頷く。

鈴仙「……そもそも、今回の謎が複雑だったのは。佳歩が多数のノイズを、私達に投げかけて来たからです。
私の推理が正しければ、佳歩は今ここで一連の証言をでっち上げた。
だから、大がかりなトリックだとか、巧みな隠蔽だとかはどうしたってできようも無い。
――じゃあどうやって、自身の証言に潜むムジュンを包み隠すか。
不要な周辺情報をあえてペラペラしゃべって、色々な可能性を私達に深読みさせるためのね!」

佳歩「………!!」

鈴仙「――佳歩、流石だわ。『全ての情報は推理の為に有用である』、『新しく出した証言のムジュンには、新しく出た証拠で対応できる』。
そんな私達の思考パターンを読み切った、心理的ミスリード……! まさしく頭脳的で頭の回転が速い佳歩らしいわ」

佳歩の表情が驚愕と――まるで鈴仙が永琳を見る時のような畏怖に染め上げられた。
これは、鈴仙の敵と化したらしい佳歩が今までに見せた事の無い表情だった。

鈴仙「――しかし、その本質はあくまで直情的で単純! 頭脳のノイズに潜ませた真実は拍子抜けする程に真っ直ぐ!
……さあ佳歩、見ていなさい! これが――あんたの証言を覆す、最も有効な証拠よ!! ……く ら え !!」


バァァァン!!


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0ch BBS 2007-01-24