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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[388]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 19:51:29 ID:???
てゐ「ふ〜ん。……ま、確かにそこを差っ引いたとしても。
他の選択肢よりも、論理として強そうなのは揺るが無さそうだね。
何より、問題の核心である下剤の混入シーンだもの。このムジュンについては、大事にしていくべきさね」

鈴仙は多少の質問についても、余裕を持って答えていく。
その結果、鈴仙の指摘はこれまで以上にチームメンバーの同意を得る事ができた。
多くのメンバーが、佳歩の証言と今、現にここにあるドリンクとの相違について納得し頷いている。

佳歩「……そ、そうでしょうか? これだって、証拠としては弱いのでは?
確かに私は、スタジアムに着いてからミーティング開始までの僅かな時間を縫って下剤を混入させました。
でも、多少雑であってもミスが出ないよう注射をするべく、練習をしていたかもしれないじゃないですか!
だって、これだけの計画なんですよ。ぶっつけ本番でやる訳がありません!」

……とはいえ、佳歩とてこれだけで引き下がる程弱くは無い。
苦しみながらも辛うじて反論を行い、鈴仙の論撃に対し食い下がる。

鈴仙「――確かに、その想定は……まあ充分あり得る、自然な言い訳と考えられるわ。
第一に、それなら証言でその旨を補強すれば良かったのに、『雑でも良いから』としか言わなかった事。
第二に、外界でも最近普及したばかりのペットボトルを、私達にバレないようどうやって、練習用にこっそり仕入れたかという事。
第三に、仮に練習したとしても迅速に動いて24本中24本ともに新品同様の外観に出来た事は、結構苦しいと思うけど。
……でも、まあ。第一の点については佳歩のミスかもしれないし、
第二と第三の点については、それを論証出来る根拠が無いから目を瞑るわ。
ペットボトルじゃない安価な素材で練習したのかもしれないし、24本中24本間違えずに出来たと言い張れば済む話だしね。

――だけど。それを差し引いたとしても。
もし佳歩の言う通り、事前に練習していたのだとしたら、より不自然な推測が成り立つわ」

佳歩「な、なんですかっ、それは」

しかし鈴仙は動じない。佳歩にもひるまず、淡々と自身の考えを述べていく。


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0ch BBS 2007-01-24