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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[391]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 19:55:56 ID:???
もはや練習したという前提条件を捨て去ってでも、自分はあくまでスパイだと言い張る佳歩。
しかし、これまでの鈴仙の攻撃により、佳歩のロジックは虫の息である。
鈴仙は最後のトドメとして、佳歩にこう言い放った。

鈴仙「……じゃあ、佳歩。あんたがスパイだって言うならば。
私達の前でもう一度やってみなさいな。24本のペットボトルに、注射を、ミスなく迅速に」

永琳「緊急用の注射器なら、カバンに入っているわ。このサイズで無いとできない!……とか、
ご要望があれば試合後にでも、私室にご招待するけれど」

佳歩「あ……う……」

しかし佳歩はここで言葉に詰まる。
鈴仙の推理が正しければ、佳歩は注射の達人なスパイでは無いため、ミスなく迅速に注射などできない筈である。
しかし佳歩としては、ここで注射の腕前を検証しなくては、自分がスパイであるという主張を続ける事はできない。
やがて、暫しの沈黙が流れ――。


――ユラッ………………ペタリ。


佳歩「わ、私のまけ、です……。 鈴仙さま、すみませんでした…………」

佳歩はまるで憑き物が落ちたかのように力無く、へなへなと控室の床へとへたりこんでしまうのだった。


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0ch BBS 2007-01-24