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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:18:42 ID:???
てゐ「え……えっと。纏めると。佳歩は、鈴仙をスパイだと思っていた。
だけど、そんな筈ないと信じてたから、敢えて自分がスパイの嫌疑を被る事で、鈴仙の罪を隠そうとした………って、ことかい?」

佳歩「そ、そうですっ!! だって、鈴仙さまがスパイな訳ないのに。
こんな紙が見つかったら、ひょっとしたら皆鈴仙さまを信じないかもしれないって思って……!!」

佳歩は泣きながらそう答える。鈴仙は自分も泣きたくなった。
自分を慕ってくれる少女の、あまりにも真っ直ぐな想いの強さに。

ギュッ。

佳歩「ふ、ふわっ! れ、鈴仙さま……? どうして、鈴仙さまが泣いているんですか……!?」

鈴仙「か、佳歩……! ごめんね……!
(わ、私は佳歩をスパイだと疑ってて。それでてゐに言われて漸くやる気になった位だったのに。
だけど佳歩は、不利な証拠があっても、私をスパイだとハナから考えていなかった!)」

鈴仙は佳歩をぎゅっと抱きしめた。何があっても自分を信じてくれた相棒を。
泥を被ってでも、自分を守ろうとしてくれた愛すべき部下を。
鈴仙は絶対に離したくない、信じ続けていたいと、心の底から考えるようになっていた。

佳歩「れい、鈴仙さま。私こそ、ごめんなさい。全然お役に立てなくて。それどころか、酷い事言っちゃって……」

鈴仙「良いのよ、佳歩……! だから、お願いだから。これからも、私を信じていてね!
私も、もっともっと佳歩を信じられるように、努力するから……!」

佳歩「あはは……駄目です。鈴仙さまは頑張りすぎですから。もっともっと、鈴仙さまは自分に自信を持ってください……」

鈴仙「う、うん……頑張るね!」

佳歩「もーっ、鈴仙さまったら……。――でも……。私もやっぱり、頑張りますね……! 二人で一緒に、頑張りましょ!」


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0ch BBS 2007-01-24