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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[508]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/07(日) 23:22:35 ID:???
D:「――皆、今の失点は事故よ。気にしちゃダメ!!」神子よりもチームメイトを労った。

鈴仙「(……どうすれば、どうすれば……って。ん?)」

神子の挑発を受けて、如何にして聖徳ホウリューズを崩すべきかを思案していた鈴仙は、ふと気づいた。

鈴仙「(――私って、最初何を考えていた、っけ……そうだ!?)」

鈴仙は考えるのをやめて周囲を見渡すと……そこには大なり小なり意気消沈しているチームメイトが居た。
それを見てようやく、鈴仙は神子の真の意図を悟る。

鈴仙「(神子の作戦の弱点なんて、開始5分や6分で簡単にわかる筈なんてない!
それよりも今は、チームメイトの下がった士気を立て直さなくちゃいけないのに……!)」

神子「(おっと。気付いてしまったか。やはりこの程度の思考誘導には引っかからんか)」

はっと身を起こした鈴仙に対し、神子は残念そうに軽く舌うちをしている。
彼女はただ挑発をするためだけに鈴仙に声を掛けたのではない。
キャプテンであり、チームメイトの精神的支柱である鈴仙の思考を仲間から離れさせ、連携力の低下を図っていたのである。

鈴仙「(相変わらずセコい手をしてくれるじゃない……! でも、もう騙されないんだからね!)
――皆! 今の失点は事故よ、気にしちゃダメ。それよりも、次にどうやって点を取り返すかを考えて!」


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