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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】
[572]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/06/11(木) 00:29:42 ID:g7O751QI
高杉「グフ、グフフ……! この時を待っていたぞ……! さあ神子様! 我にご指示を!!」
神子「息が臭いから、そう近づくな。……しかしお前の言う通り、ここは絶好の機会だな。
世界に、国内に、そして友人に忘れられた貴様が、今ここに居るという証。我が元で明かして見せよ」
高杉「ハッ!(――ケッ。小娘風情が偉そうに。まあ今は気分良くさせてはいるが、コイツの次は俺の天下だぞ……?
今や若林さん、いや若林をも超えた、神の力を得た俺のな……グフフ、グフ、グフフフフフ……!)」
神子「(野心だけは人一倍強いが、それに至るまでの努力が足りなさ過ぎる。
うんざりする位見慣れた類の欲だ。まあ、こういう手合いの方が捨て奸には相応しいか)
――皆、今のうちに勅を解いておきなさい」
聖徳ホウリューズメンバー「「「「「 ハ ッ ! ! 」」」」」
神子がメンバーに指示を出している様子を横目で見ながら、スローインの指名を受けた高杉は、
自分がその神子にどれだけの低評価を付けられているかにも気づかず、嬉々揚々としていた。
次のプレーで、自分は世界に復讐できる。そして、自分が世界の王となる。
そんな荒唐無稽な神子のお伽噺を、彼は誰よりも一番純粋に信じていた。 ――そして。
ピィイイイッ!
実況「さあ! スローインのホイッスルが鳴りました。ボールをスローイングするのは、高杉選手、です、が……!?」
ダダダダダダダダ!
高杉「うおおおおおおっ! 俺は生きてた! 俺は……今ここに生きているんだぁぁぁぁ!!」
ドーン、ドーーーーン、ドーーーーーーーーーンッ! グルンッ! グルグルグルッ!
鈴仙「……ん? 何? この音は……!?」
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0ch BBS 2007-01-24