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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[617]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/13(土) 01:14:33 ID:iBouIFOo
★永琳→ドリブル 54 ( スペード7 )( 2 + 3 )+(月面ドリブル+3)=62★
★岬→ダーティディフェンス 54 ( ダイヤ8 )( 4 + 6 )=64★
≦−2→聖徳ボールに。

この時の永琳には、神子の挙動を観察していた事で一瞬の隙が生じていた。
それは時間にしてわずかコンマ数秒程度の隙だったが、
周囲の空気を読み取る事に長けた岬は、その隙とも言えぬ僅かな瞬間を読み切っていた。

岬「(ダーティディフェンスは本来僕が好むプレイでは無い。
リターンに反してリスクが大きすぎるし、何よりも僕の美学――誰からも嫌われない――に真っ向から反する。
でもその実、もしも僕がこのプレーを始めたとしたら。僕はことダーティプレーに掛けて誰にも負けない自信がある!)」

周囲の好意を得る為には、逆に言えば周囲の悪意を避ける必要がある。
故に、周囲から好かれていた彼は、自身への悪意に対するコントロールにも長けていた。
だから、この僅かな隙で永琳の服をサッ、と引っ張り――

スッ……。 ……グィッ!

永琳「……!(やはり来たわね……)」

岬「――さよならだ、月の女神様!」

タッ、スパァァァァァァァァァァァァァァンッ!!


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