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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[682]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/16(火) 00:30:18 ID:UEMYZbkE
A:何が出ても柔軟に動けるよう、DF陣には後ろに下がらせる!

鈴仙「(――いや。聖徳ホウリューズはどんな隠し玉を持っているか分からない。
中途半端に策を弄するのは良くないわね!)――皆、ここは後ろに下がって!」

慧音「……む。鈴仙の指示が聞こえる。……ああ、確かにそれが一番無難か」

鈴仙の指示を聞いたルナティックスのDF陣は、ディフェンスリーダーである慧音を筆頭に、
ペナルティエリアの中を堅く囲んで、シュート、ドリブルからの一対一。パスによる切り込み。
その全てに対応できるようにした。

小田「……」

グワァッ、バシュウウウッ!

そして、ルナティックスのDF陣があらかた下がってしまうと、小田はどこか安心した面持ちでパスを放った。
スルーパスやダイレクトシュートに長ける傾向にある彼は、どこかおぼつかない足元を見るに、
その反面でドリブルやミドルシュートは得意でない様子である。

鈴仙「(てことは、小田はパスを出すって踏んで、前に出てパスカットを指示していても良かったかもしんないわね。
――まあ、ここで止めてくれれば大丈夫だけど……)」

実況「小田選手、横方向のパスを出した! そこには屠自古選手が待ち構えております!
屠自古選手、ここはワンツーで折り返してダイレクトシュートに向かうのでしょうか、それとも〜〜!?」

屠自古「……小田。神子様のマニュアル通りに動くんだよ」

小田「…………」

タッ!


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