※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[953]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/29(月) 00:08:42 ID:wP/RU7UA
……そして、岬の読みはまったく正しかった。
更に神子は、岬がそう考えている事をも把握した上でなお、彼に過酷な命令を強いている。
彼女にとって手段は関係が無い。必要なのはその目的を達成できるか否かであった。

屠自古「秦こころはどうされますか。
先程のゴールを見るに、彼女の能力の効きも、少しずつ弱くなっていると思われますが」

神子「暫くは観客席に配置させる。あれがいなくては、我々も道理を通しづらい」

屠自古「分かりました、伝えておきます。それと他にもう少々、会計の事で確認しておきたいのですが……」

大まかな打ち合わせを済ませた神子は、屠自古との事務的な連絡調整に入っていた。
そんな中、退屈げにしていた布都がぽつりと言葉を漏らす。

布都「……皆の者が、太子様のお言葉を支持すれば話が早いのに。
何故人里の者どもの多くは、ああも変化を恐れるのでしょうな。変化せんでは、自らが惨めになるばかりなのに」

布都も神子には及ばずとも聡い。こうした問いかけへの答えなど無い事は知っていつつも、
純粋な神子への忠誠から何となくそう言葉を漏らしたに過ぎない。
しかし、そう分かっていても何となく、岬はそんな布都の子どもらしい素朴な疑問に答えたくなった。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24