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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[732]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/21(金) 01:04:28 ID:???
そして最後に一言。これで彼女達は再び戦える体勢へと戻った。
パチュリーが幾ら思案しても出ない結論を、レミリアは一発で叩きだしてみせた。
それは如何に知識を上積みしようと再現できない、彼女特有の「カリスマ」と呼ぶに相応しい神通力だった。

レミリア「……でも。ありがとね、パチェ」

パチュリー「……え? 私は何もしてないけど?」

だがしかし、レミリアは最後、パチュリーにだけ聞こえる声で可愛らしくこう囁いた。
訝しむパチュリーを尻目に、レミリアはこう告白する。

レミリア「――さっき失点した時ね。ぶっちゃけ結構凹んでたのよ、私。
5秒どころか、ずっと立ち直れないかも? ……って、思っちゃったくらいに。
でも、私に代わって場を仕切って、色々と考えてくれてたパチェの姿を見て。
それで……やっぱり、私がやらなきゃダメだって思えたの。 だって――パチェ、頭は良いけど鈍くさいし」

パチュリー「何それ。私にリーダーシップが無い事への嫌味かしら」

レミリア「違うってば。ただ……やっぱ私の相棒と言ったら、パチェだなぁって。そう思ったの。
咲夜は従者だし、美鈴は頼りないし、中国は残念だし、フランは……まだ、私が守ってやらなきゃだし」

パチュリー「……そう。生憎と、それには私も同意だわね」

レミリア「本当? フフ、私達って意外と気が合うのね。……知ってたけど」


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