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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[721]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/20(木) 00:29:42 ID:???
魔理沙「無理して謝らなくても良いぜ。だって、悪いのは誰がどう見たって私なんだからな」

スッ……。

霊夢「あっ、待ちなさいよ魔理沙。そっちはロッカールームじゃなくて観客席じゃない。まさか……!」

ただ、魔理沙は悲しい事に、霊夢程感傷的にはなっていなかった。
……いや。霊夢に甘えたい気持ちがあったとしても、彼女の弱さはそれを許さなかった。
霊夢の言葉を遮って、魔理沙は彼女とは反対の方向へと向かって行った。
省29

[722]森崎名無しさん:2015/08/20(木) 00:33:44 ID:???
やけ酒かな?

[723]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/20(木) 00:35:29 ID:???
針妙丸「ねぇ霊夢。大丈夫? さっき、結構ケンアクなムードっぽかったけど」

霊夢「……何よ。アンタ、途中から起きてて聞いてたのね」

フィールドとは一変し、静かでがらんとした、ロッカールームへと続く廊下。
そこで小人サイズに戻った針妙丸は霊夢の頭上で、心配気に声を掛けてくれた。
霊夢は最初、悪趣味ね、と冗談めいてぼかしつつ、彼女に対し無視を決め込もうとしていたが。

針妙丸「……魔理沙は、自分はボロボロになっても良いから、霊夢と一緒に戦いたい。 省28

[724]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/20(木) 00:38:20 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
>>722
台詞に反してかなり余裕タップリですね…>ブランデー入り紅茶

皆様、本日もお疲れ様でした。

[725]森崎名無しさん:2015/08/20(木) 12:18:45 ID:???
この後の展開が読めた


魔理沙「霊夢・・・人間ってのは努力や才能に限界があるなぁ
    私が短い人生で学んだことは人間は努力をすればするほど上を向くのが苦しく
    努力に価値が見いだせなくなるってことだ!」

霊夢「えっ?大丈夫?」

    「人間を超えるものにならねばな・・・
    私は人間をやめるぜ!霊夢ーッ!私は人間を超越するッ!
    霊夢!お前の血でだァーッ!」

吸血鬼となる→吸血鬼なのでチームを裏切る→外に出た瞬間消滅

[726]森崎名無しさん:2015/08/20(木) 13:45:16 ID:???
試合後に川にダイブしないか心配だな。
まぁ後半次第だが

[727]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/21(金) 00:50:23 ID:???
こんばんは、後半戦の詳細なプロットが出来ましたのでまた更新していきます。
>>725
魔理沙は結局人間で死にそう…と、思いつつ確かにこの展開的には吸血鬼にでもなりそうですねw
>>726
メタ的に言うと、魔理沙が川にダイブしたら決勝がヌルゲーになるので大丈夫です(爆)

[728]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/21(金) 00:51:46 ID:???
*****


〜紅魔スカーレットムーンズ ロッカールーム〜

レミリア「…………」

咲夜「……(あのお嬢様が、こうも消沈されるとは。従者として、何たる不覚……!)」

フラン「………うー」

美鈴「あ……あはは……。はぁ……」

小悪魔「……ひっく。ぐすんっ……」

陸「……あ、アイタタ! おいメイド妖精、もっとクスリは優しく塗るアルね!」

パチュリー「………」
省47

[729]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/21(金) 00:52:47 ID:???
パチュリー「(――博麗連合の守備陣について。もう一度おさらいしておきましょうか)」

勝つには勿論これ以上の失点は避けなくてはならないが、それ以前に得点出来なければ負けである。
そう思ったパチュリーは、惚けたレミリアが正気を取り戻すまで、敵の守備戦力を振り返る事にした。

パチュリー「まず……。比那名居天子はタックルとブロック、それと攻撃に優れた攻撃的サイドバック。
性格は自分勝手であり、持ったボールを離さない傾向がある。 省70

[730]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/21(金) 00:54:12 ID:???
パチュリー「(……だけど、その両者も気軽に試す事はできない。何故なら、博麗連合の守備陣が強力だから。
シュートで削ろうとしたら、伊吹萃香に『カウンターシュート』を放たれて。
ドリブルで一対一を狙おうとしたら、比那名居天子や中里正人のような、タックルの名手に刈られてしまう。
――そして私達は、勝つためには一厘のミスも許されない。 ……こうして考えてみると、絶望的ね)」

……と。ここでパチュリーは大きく溜息を吐いた。 省73

[731]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/21(金) 00:55:38 ID:???

さっきまでの沈黙はどこへやら、レミリアはまるで妖精のようにかしましく後半戦への希望を語っていた。
それも、パチュリーが先程不可能と断じかけた得点への展望を込みで。

パチュリー「そう。それは良かった。
私も漸く、全力で総攻撃を仕掛ければ辛うじて1点は取れるという試算を出したばかりなの。
だからあんたのその希望的観測は間違いだと、早々に知れて良かったわ」

レミリア「んー? いつ私が総攻撃で2点を取るだなんて言ったか? 私はもっと色々と考えてたんだよ。 省46


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