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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[696]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/18(水) 01:13:16 ID:???

永琳「ウドンゲ。確かに私は貴女を自分の目的を果たす為の道具として利用したわ。
そして、私は貴女がより優秀な道具となる為に様々な演出を施した。
結界の一部を緩めて、他者への強烈な影響力を持つ中山政男を貴女に引き合わせ、
外界に月の技術を漏らし、日向小次郎の野心を煽り立て、
八雲の式に幻術を掛け、結果としてアラン・パスカルをこちら側に引き入れた。
そして……本来は微々たる掠り傷にすらならない、ヒューガーの技術革新による境界否定力を僅かに増幅し、八雲紫へのダメージを強めた。
全ては、今大会を――ひいてはその次の大会を盛り上げて。
それにより生まれるであろう莫大なエネルギーを、貴女の瞳に溜め込んでおくための手段だった」

鈴仙「――だったら、本当に全ての始まりは、師匠だったんですね……」

永琳は静かに頷き――。

永琳「私には自信があったから。未来を見通し、全てを意のままに操り。
そして、誰一人傷つかぬままに鈴仙のみが円満に成長し、最終的には私の目的は穏便に達せられる筈だった。
だけど、現実は違った。今日の大会後に起こった出来事が、私の計画が想定の範疇を越えた事を証明していた……。
――もう一度言わせて貰うわ。ごめんなさい、鈴仙。
私は、貴女を道具として利用する為に貴女を騙し続け、お仕着せの物語を提供して来た。
これからの事について語るにせよ、そうでないにせよ。
私はこの点について、まず誰よりも貴女に謝罪する必要があるわ」

そして、土下座とは行かずとも、深々と頭を下げて鈴仙に許しを乞うた。
それは恐らく永琳の永い永い人生においても初めての事だろうと思った。


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0ch BBS 2007-01-24