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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[763]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ
:2015/11/27(金) 00:55:53 ID:QA2yU3gs
永琳「……!!」
藍「……そうか」
鈴仙の出した結論に、永琳は意外そうに眼を丸く見開き。
一方で藍は半分予想していたかのようにそっけなく、しかし苦々しげにそう呟いた。
鈴仙「――私はここに来るまでに、幻想郷の皆と。外の世界の皆と。
沢山の事を一緒にして来ました。そこには、楽しい事が一杯ありました」
鈴仙はそんな二人を意識して無視するように目を閉じ、そして理由を語り始めた。
目を閉じると、まぶたの奥から様々な思い出が浮かんで来る。
鈴仙はそれらの記憶を一つ一つを噛み締めていく。鈴仙の選択の理由はそこにあるからだ。
鈴仙「……これまで、本当に楽しかった。サッカーは勿論の事だけど。
温泉旅行をしたり、ストリートファイトをしたり、ブリッツボールの大会にも誘われたり……。
――ヒューガーが乱入したり、謎の向日葵仮面に襲われたり、散々な事もあったけど。
それも最終的には命蓮寺や紅魔館の人達と仲良くなれる、良いきっかけになった」
藍「幻想郷は全てを受け入れる。……それはそれは残酷だけど、同時にそれはそれは凄く甘美だ。
もし君がこの地で良い経験をしたのなら、私は紫様に代わり礼を言いたい。
――しかし。君はそれだけを言いたいのでは無いんだろう?」
鈴仙は藍の問いかけに対して頷く代わりに、俯いて暫く押し黙った。
鈴仙「……哀しい事も、沢山ありました。
――ううん。それは私が体験した話の中では、ほんの些細な事です。
だけど、それもまた、同じ位本当の事だと思います」
鈴仙が甘く楽しい日々を過ごす陰には、多くの哀しみと不毛な争いが付き纏った。
人里の人間達は毎日の生活に困窮し、それは宗教争いを活発化させた。
強さや生まれの高貴さを貴ぶ社会は、そうで無い者達に絶望を与えた。
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0ch BBS 2007-01-24