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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[764]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 00:56:54 ID:???
鈴仙「――私には、大事な友人が居ました」

これまでの物語における、鈴仙にとっての一番の哀しみ。
それは、幻想郷という社会に呑まれ自らを見失い。
そして、幻想郷に留まる事が出来なくなった、大切な人の面影だった。

鈴仙「……私は、彼女の道を尊重する事が真の友情だと思っていましたし。
それは今でも同じです。だけど、できる事なら、彼女をそこまで悩ませたく無かった」

永琳「…………」

藍「……妖夢の事か」

鈴仙はコクリと頷いた。妖夢の事も良く知る藍も苦々しげな表情を浮かべていた。

鈴仙「元々妖夢は、力を求めていました。主人である幽々子さんにも並び立ち、
そして、この私ともまた一緒にサッカーが出来るような……。
――だけど、自分一人ではそれが出来ないと知った時、妖夢は神子の口車に乗ってしまった」

藍「……妖夢を失った時の幽々子様の哀しみは、本当に途方も無かったよ」

鈴仙「――でも、これは妖夢だけの問題じゃないと思いました。
そう思ったのは、ついさっき。サッカーを夢と断言して、夢と一緒に散って行った魔理沙の事を思い出してです。
今考えると、魔理沙も。もしかしたら森崎でさえ。あの時の妖夢と同じだったんじゃないかって思うんです。
要するに、皆。……一人で何でもできる、力が欲しかったんです。きっと」

永琳「……それは欲望のある限り、何時の世も消えはしない欲求よ」

鈴仙「……そうでしょうか」

鈴仙は永琳の指摘に反論した。それは始めてでは無いが、珍しい事だった。


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