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【レイセン】鈴仙奮闘記33【アレアレオー】


[577]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/12/29(火) 21:16:25 ID:???
〜大会20日目・午後・固定イベント〜
【新しい青】

――幻想郷の結界が崩壊して早2日が過ぎ、八雲藍は今も尚結界の修復に奔走していた。

幻想郷と外界を分ける「概念」による結界は、科学が進展し妖怪を畏れぬ外界の人間達から、
幻想郷に生きる妖怪や神々、妖精その他種族を守る為にも欠かせない。
紫はそう思ってこの結界を、この場所を。この幻想郷を数百年もの間守り続けていた。
そして彼女が実質的に不在の今、自分こそがその代役を務めなくてはならない。
そんな強い想いで、疲労を推して作業を続けてはいたが――。

藍「――こちらも駄目か。やはり、こうも根本から概念を崩されると……」

彼女の努力も虚しく、強烈な悪意によってこじ開けられた結界は、
既に取り返しの付かないまでに破壊されていた。
無論、途方も無い妖力を持つ上、紫によって「式」を設定された藍の演算速度は、
外界最先端のスーパーコンピューターにも劣りはしない。だが、それでも作業が追い付かないのだ。
藍の見立てでは、自分一人で結界を全く元の形に修復するまでに掛かる時間は――。

藍「ざっと見て、百年以上はかかるだろうか……」

苦々しげにそう呟く。彼女はあくまでも式であり、概念を統制し、抽出し、創造する力は少ない。
博麗の巫女の才能が、八雲の大妖の妖力がなくては、幻想郷の維持は不可能。
しかし、今はその両者は……もう、居ない。


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0ch BBS 2007-01-24