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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[750]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:12:54 ID:rQFZpPLU
実況「ここでホイッスル! 試合終了! 試合は3−4で生徒会チームの勝利!
    これで学校の運営は、徹底したエリート教育を重視する生徒会の方針に委ねられる事となりました!」

反町「(そ、そんな……!)」

ボッシ「くそっ、くそっ……!」

ナポレオン「……使えねぇ奴はただのゴミ。ソイツの代わりなんて沢山居る。
       ――それが、世の中の道理だ。力を示せなかった俺達に、言える言葉はねぇ。黙って去るだけだ」
省39

[751]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:14:19 ID:rQFZpPLU

反町「(俺達の想いは決して間違っていない。ただ、俺達のプレーが相手より劣っていて、
    相手のプレーが俺よりも優れていただけだ。……それは分かっていても、後悔してしまうな。
    ああ……俺は、何を一人粋がっていたんだろうか。もう、何も話したくない……)」

そして反町は、この試合において穣子達を――フランスで出来た仲間達を守れなかった事を悔いていた。
彼は再び、言いたい事を言えない臆病な少年へと逆戻りしていた。


  *****

省15

[752]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:15:32 ID:rQFZpPLU


*****************************


ででんでんででででん♪←ゲーム版2の例の音楽

BAD END 9
「アリスさんの伝説2」



*今回は引きの悪さが祟った結果なので、更新のテンポ等も考慮した上で、
  反町が3点目を挙げた直後、>>662から再開にしようと思います。

[753]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:16:32 ID:rQFZpPLU
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―――


ナポレオン「……マチ。おい、ソリマチ! 疲れたのは分かるがしっかりしやがれ!」

反町「――あ、れ……?」

反町はナポレオンに肩を揺さぶられて目覚めた。
初めは場の状況が、何故自分がここにいるのかすら思いつかなったのだが、やがて認識する。 省30

[754]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:17:56 ID:rQFZpPLU
ルスト「――――必死なのは敵さんも一緒だ。試合時間は残り10分を切って、
     試合は再び同点で降りだし。しかし恐らく、この次に決めたチームが勝つだろう。
     そうなった以上、次のキックオフ。ピエール達は正真正銘の全力で俺達を潰しにかかるだろうな」

アモロ「ひ、ひいっ。……僕も、もう後一回くらいしか全力のセービングに行けないよ……!」

ナポレオン「……先にパンチを命中させた方の勝ち。まさにいよいよ不良の喧嘩染みてきたじゃねぇか。 省28

[755]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:19:24 ID:rQFZpPLU
反町「(とりあえず、今の陣形を継続するかどうか位は検討する必要があるか。
    ――さっき見た夢では、俺達は下の選択肢にある、Dの案を採用していた気がするけれど……?)」

反町も仲間達の発言を聞きながら、先程見た夢の中身も考慮しつつ、自分なりの意見を纏め上げてみる事にした。
そしてその結果……。

A:この布陣で問題ない。このまま敵を迎え入れる!
B:反町をOMFにして布陣を4−4−2にし、中盤の支配力を高める。 省32

[756]森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:06:33 ID:RR0tqo4+
D

[757]森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:15:03 ID:n6gtjlqk
D

[758]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:28:27 ID:wCeLH0/M
D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。

反町「(……ここは、変える必要は無いだろう)――俺はもう、シュートは撃てない。
    だったら、これから来るであろうピエールの猛攻に備えて、中盤の数合わせになった方が効率的だ」

ナポレオン「おう、そうしろ。最後の4点目は俺とボッシの野郎に任せとけ」

ボッシ「(ナポレオン、何だかんだで俺の事、そこそこは信頼してくれてんのな……)」
省35

[759]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:30:31 ID:wCeLH0/M

アモロ「ラストかぁ。……いよいよ、ここまで来たんだね」

ドゴール「俺達DF陣に出来る事は少ないかもしれん。だが、最期の一秒まで最善を尽くそう」

ブラボー「俺達だって、数合わせ位にはなるだろうしな、ハッハッハ」

ジョルジュ「何だってかまわない。俺達は確かに生徒会チームの面々と比べると劣等生かもしれない。
       Jr.ユース大会だって、ピエールにおんぶだっこで何もやってこなかった。 省45

[760]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:32:20 ID:wCeLH0/M

穣子「あのね。この試合に私達が勝ったら、その夜。……少し、一緒に居て欲しいの」

反町「……はい」

このやりとりに反町が既視感を覚える中、穣子は反町の返事を聞いて、自分のポジションへと戻っていった。
そしてふと前を見ると、覚悟を決めた様子のピエール達生徒会チームが並んでいる。

反町「(……今度こそ、勝とう。そして、約束通り、穣子さんの話を聞いてあげるんだ……!)」

穣子の気丈な後ろ姿を見て、反町は勝利への決意を再び固めた。

*****

省36


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0ch BBS 2007-01-24