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屁理屈推理合戦withキャプ森


[112]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/03(火) 22:25:37 ID:IB1rcuRM

スッ……。

そこまで話を聞いて、森崎はワルギリアの身体が透けている事に気付く。

森崎「それで、悪の魔女が消えたら、正義の魔女サマも退散、ってか?」

ワルギリア「ほっほっほ。私は正義ではありませんよ。同様に、あの子もまた純粋な悪では……。
        ――ですが、それについて、今の私には語る時間も権限もありません。
       さあ、森崎くん。消えゆく魔女幻想は忘れておしまいなさい。
       そして、真実に存在するご友人を大切にするのですよ」

フワァァァッ……!

――ワルギリアはその言葉を最後に消えた。
魔女ベアトリーチェを存在せしむ魔法力が否定された以上、
同じ魔女である彼女もまた、その存在が否定されるのも必然だった。

森崎「だ、誰があんなヤツを大切にするかよ!」

森崎はそう言いながらも、内心では翼の安否が気になって仕方なかった。
だから、ワルギリアとの別れを惜しむ間も無く、彼は体育用具室へと走っていき――。
鍵のかかっていないドアをガタリと開ける。……そこに、彼は『生きていた』。

森崎「つ、翼ァ!」

翼「……どうしたんだよ。森崎、いきなりそんな気持ち悪い声を上げて」

相変わらずの生意気な声に、今にも殴りたい衝動が走る。
しかし、それはまさしく翼が生きていなければ、決して生じえない感情だった。
魔女との争いを通じて、そうした怒りや憎しみの感情すらもが大切である事を知った森崎だが、
……しかし、それを正直にぶちまけるのはとても恥ずかしい。


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0ch BBS 2007-01-24