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1- レス

屁理屈推理合戦withキャプ森


[1]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:30:43 ID:???






――この物語はどうせ幻想に決まってます。
      キャプ森本編・外伝及び「うみねこのなく頃に」本編と関係有る筈もありません――。











※このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、「うみねこのなく頃に」とのクロスオーバー作品です。
※内容は、「うみねこのなく頃に」本編中の赤字&青字による屁理屈合戦(推理)ゲームを、独自の謎を使って行うものです。 省16

[2]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:32:20 ID:???
○基本ルール(屁理屈推理合戦wikiより転載)
 ※詳細はスレ内で説明します。
  また、>>1(吹飛の魔女モロサキーチェ)はこのルールを使いますが、
  他の方が独自にルールを使ってゲームを行う事を妨げるものではありません。


1.魔女側の使う【】で囲われた赤字の内容は、絶対に真実である。


2.人間側は『』で囲われた青字として、事件の全てを人間とトリックで
  説明できる仮説を、魔女側に提示することができる。

省29

[3]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:33:53 ID:???


〜198×年 南葛中・部室〜

森崎「明日は木田中との練習試合か。奴らの実力自体は取るに足らんが、
    ここで翼との違いを見せつけなくては、俺のキャプテン就任は遠ざかってしまうな……」

練習後の部室で、森崎有三はブツブツと独り言ちていた。割といつもの事である。

森崎「畜生、翼の奴め! なーにが高校選抜との合同合宿だ。なーにが九州だ!!
    俺が地道にチームの底力を上げようと努力している間に、勝手に自分だけ特別練習に参加してた奴が、 省53

[4]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:35:14 ID:???
森崎「なんだ、こりゃ。誰の趣味だよ、気持ちわりい」

森崎はそう言って、この本を捨てようとするが――ふと思い立つ。

森崎「いや待てよ。前テレビで見た事がある。こういう本に書いてある黒魔術で、
   嫌いな相手を腹痛にしたり、ここぞという時に失敗させたりできるとかできんとか……そうだ!
   この本に書いてある呪文で翼を呪えば、明日の練習試合で俺が目立てるじゃないか!!」

黒魔術に頼る程森崎は狂っているのかというツッコミがあるかもしれないが、 省17

[5]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:36:36 ID:???

    懐かしき、故郷を貫く鮎の川。
    黄金郷を目指す者よ、これを下りて鍵を探せ。
    川を下れば、やがて里あり。
    その里にて二人が口にし岸を探れ。
    そこに黄金郷への鍵が眠る。
    鍵を手にせし者は、以下に従いて黄金郷へ旅立つべし。

    第一の晩に、鍵の選びし六人を生け贄に捧げよ。
    第二の晩に、残されし者は寄り添う二人を引き裂け。
    第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ。 省30

[6]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:39:16 ID:???

森崎「……意味不明な癖して、嫌に物騒なフレーズだな、オイ」

無人の部室で一人ツッコミをしながら、森崎は呪文を読み上げた。
説明書き等は全く読んでいないので、これで翼がどうなるかは全く分からないが、
まあ、色々殺せとか書いてある以上結構効果はあるだろう……と、そこそこの満足感を抱きつつ、
そのまま家に帰ろうか、と立ち上がったその時だった。


 パァァッ……!


森崎「!?」

本から、一匹の蝶々が現れる。その蝶は淡い金色の光を放っていた。 省37

[7]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:40:30 ID:???
森崎「……頭がおかしいのか?」

ベアトリーチェと名乗った女性に対し、森崎は傲然と食ってかかる。

ベアトリーチェ「くっくくくっ……! まあ、そういう感想となるのも仕方ない。
         なんせニンゲンの世界では御伽噺にしか現れない魔女が、間違いなくここに居るのだからなァ。
         しかし、このまま狂人扱いばかりされるのは妾としても気に喰わん。
         そうだな……。ならば、一つお前に魔法を見せてやろうか」
省47

[8]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:42:05 ID:???
森崎「……で。結果が分かるのは100年後か?」

ベアトリーチェ「全く、気の短い男よのぉ。まあ、今に見ておれ」

にも拘わらず、ベアトリーチェは自信満々な笑みを崩さない。
森崎はこの時、さっさと覚めねえかなこの夢……位の感想しか抱いていなかったが


――そこから先の出来事は、まさしく魔法だった。

ガタッ……!

滝「おう、森崎! そこに居たのか!」

石崎「あ、あわ、あわわわ……!?」
省8

[9]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:43:29 ID:???

〜南葛中グラウンド・用具室〜

森崎「マジかよ……」

森崎は自分の頬をつねった。これで 752 回目だった。

石崎「つ、翼……つばさ、つばさぁぁぁぁっ! うおおおおおっ!!」

滝「……死因は分からない。だけど、確かに翼は死んでいる」

石崎と滝に案内されて用具室の鍵を破ると、……そこには、滝の言う通りだ。翼が死んでいた。
彼の宿敵であり永遠のライバルは、こんな暗くて狭い場所で、ただ孤独に息を引き取ったのだ。

省32

[10]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:46:06 ID:???
ベアトリーチェ「な、な? 妾の魔法は凄いだろう? 完全な密室だぞ? なのに死んでるんだぞ??
          あの翼とか言う男の死に顔見たか? 傑作だったよなァ!
          『自分は絶対に死なない』って顔しくさっちゃってさァァアァ!
           あっはははははは! ぶっひゃっひゃひゃひゃ! あー超ウケる!」

森崎「………」

ベアトリーチェは上機嫌だ。 省59


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