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屁理屈推理合戦withキャプ森
[214]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/01/12(木) 01:02:59 ID:???
ベアトリーチェ「……勝ったな」
森崎「ああ。何とかな」
既に周囲の魔力は消え去り。反町が宿舎に空けた大穴も、何もかもが元通りになっていた。
戦いの内に夜は明けて、白みがかった空が森崎と魔女を優しく照らす。
第二の魔女のゲームにおいても、森崎は勝利した。
森崎「魔法の散り際に、幸薄そうな奴がアリを踏みつけて楽しんでる姿が見えたけど……。
――あれが、この事件の『真相』って奴だったのか?」
ベアトリーチェ「うむ。魔法が存在しうる猫箱の中身は、今や人間の手によって暴かれた。
そなたが見たという光景こそが、魔法幻想の向こう側にある、一なる真実よ」
魔女ベアトリーチェは未だ不定形の蝶の姿を取ったまま、寂し気に呟く。
世界の崩壊を食い止める立場上、今回は人間側に味方した彼女だったが、
哀れで惨めなソリマチ卿の――いや、反町一樹の『真実』を目にする事は、
真実を幻想で包み隠す事を至上の喜びとする魔女にとっては、辛かったのかもしれない。
その真実の痛みを感じ、ベアトリーチェは……ベアトは思い出す。自分が何故、魔法を使おうと思ったのか。
ベアトリーチェ「……あのさァ、森崎」
森崎「何だよ。気持ち悪い声出して……。そんなに説教が嫌か?」
戦いが終わる前、森崎はベアトに対して説教をしてやりたいと思っていた。
人間の生死をゲームとして嘲笑う事が、いかな冒涜であるかを伝えたかった。
しかし……ベアトに対してそう言いながらも、今の森崎は彼女を糾弾する気が失せていた。
故に、暫し沈黙が続く。その中で、不意にベアトが口火を切った。
ベアトリーチェ「すまぬ。……最初のゲーム。妾は、やり過ぎた」
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0ch BBS 2007-01-24