※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
屁理屈推理合戦withキャプ森
[245]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/01/23(月) 00:11:47 ID:???
それでも、松山は一度だけ泣くのを止めて、口元を歪めてみせた。
……笑うって、どうやるんだっけ。彼はそれすらも判らない様子だった。
だが――結果として、この行為は彼にとって致命的だった。
何故なら、伝承において悪魔は、人間の笑い声を聞いて現れるとされていたからだ。
「……今、……笑ったか? ……俺の事を……笑ったか?」
松山は無意識的な笑顔を止めて、顔を強張らせる。
……他には誰もいない筈の体育用具室。その暗闇が人間の形を取っていた。
背の高い、やさぐれた様子の『悪魔』は、落ちくぼんだ瞳で松山の事を見つめている。
「……笑うな。……笑うな。……笑うな笑うな笑うなワラウナワラウナァアァァァ!!」
――松山の笑いがきっかけとなり、悪魔はその怒りを剥きだしにした。
人間の形をとったシルエットが更に膨れ上がり、飛蝗と人間を掛け合わせた怪物となって、
松山の背丈の倍近くの跳躍を見せて襲い掛かる。
ドガン。ドガン。ドガンドガンドガンドガン。
飛蝗を象った悪魔は、跳ね回って何度も松山の頭を叩き付けた。
まるで特撮映画のワンシーンのように悪魔は飛び回り、その頭蓋を叩き割る。
その跳躍が何回か続いたところで――彼はもう、動かなくなっていた。
「あにきぃ。あにきぃ……ごめんなさいぃぃ……」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24