屁理屈推理合戦withキャプ森

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屁理屈推理合戦withキャプ森

[380]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ ：2017/01/26(木) 00:53:24 ID:PmhmxqWM
森崎「まぁ。幻想描写で嘘をつくのは今更の事ではあるが。お前はただ単に魔法で誤魔化すだけじゃなく。
　　　　この時点で効果的なミスリードを入れて来た。
　　　　……ヤグ＝ルマ、いや矢車と松山の兄弟関係を押し出す事による性別誤認トリック。
　　　　松山の描写の後にヤグ＝ルマを登場させる事による登場順序誤認トリック。
　　　　松山が俺達の知る少年では無い事を隠す年齢誤認トリック。
　　　　お前の問題の心臓であるこれらの点を、あの幻想描写は補強していたんだ」

ベアト「ふむ。続けよ」

森崎「――そして、ベアトは俺に対し、問題の趣旨は『ヤグ＝ルマの正体を当てる事である』と言った。
　　　　これはまあ、確かに間違っていない。しかしお前は同時にヤグ＝ルマの不可解性にスポットを当て、
　　　　この謎を解くにあたって真に重要なピース――『松山の正体当て』から焦点を外させたんだ」

ベアト「……成程、成程。そう考えたか。しかし、この赤はどう説明する？」

ベアトはこれまで自身の周囲に展開されていた赤き真実の一つを抜き取り、提出する。

【松山は一人で体育用具室にやって来た】

ベアト「……松山がヤグ＝ルマから生まれた赤子とすると、この『やって来た』という表現は不自然。
　　　　　外部から体育用具室に入って来たと誤認されても仕方ない。
　　　　　――この妾が、そのようなロジックエラーを起こすとでも思ったか？」

森崎「いや。だからお前はちゃんと、フェアプレーに即して手掛かりは残していた。
　　　　……卑怯な手であるのは変わりねえが。お前は、そこは守ったんだ」

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