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屁理屈推理合戦withキャプ森
[390]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/03/01(水) 00:49:41 ID:???
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【とある少女の復讐】
オギャァ、オギャアァ……と、喉を枯らして泣く赤子の声。
暗い暗い空間に立ち尽くす私を苛立たせるのが、その泣き声だった。
私は堪らず、殺していた筈の情けない声を漏らしてしまう。
「あにきぃ……あにきぃ……助けてよぉ……」
上京した兄が助けてくれる筈もない。しかし、今の私には他に頼れる人はいないのだ。
性別を偽っていた事がバレたのをきっかけに、ふらの中のサッカー部員はこぞって自分を虐めるようになった。
陰湿な嫌がらせが始まった時は、彼らを全く疑っていなかった。
しかし、嫌がらせは少しずつエスカレートしていって、最初はかけがえの無い仲間だった筈の彼らは、
私を人気の少ない場所に誘い込んで、――とても口では言えない事を、私にやった。
それでも、まだ仲間を信じたいという想いが残っていて……。
「ねぇ、私。……誰かの、母親になるかもしれない」
「……はァ? ふざけんじゃねーぞ! そうしたら俺達、どうなるか……!」
「俺の父ちゃんは議員なんだ。父ちゃんに迷惑はかけたくねえ……だから降ろしてくれよ。な?」
「つーか、お前だって満更じゃなかったクセに……」
「そうだ……閉じ込めようぜ。俺達には関係ないからな。お前が勝手に産んで、お前が勝手に死なせるんだ……」
「いいなそれ! 普通ならバレるけど、あいつ孤児で、唯一の身寄りの兄貴は東京だからさ……!」
「……えっ?」
――そう考えている内に、私は閉じ込められた。
サッカーではそんじょそこらの男に負けない自信はあったけど、
単純な力勝負では、私は男に勝てなかった。
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0ch BBS 2007-01-24