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屁理屈推理合戦withキャプ森


[394]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/03/01(水) 00:54:59 ID:???
「おい、さっきの音は一体どうした――って」

「えっ……!? あ、あれは……」

バンという音と共に、まぶしい光が私の目を刺す。
体育用具室に私を閉じこめていたふらの中サッカー部員の数名――小田と加藤が、
先程の騒ぎを聞いて、扉を開け放ったようだった。
――我が子すらも喜んで殺したような私が、最も悪逆な方法で私を穢した男達を許す筈がない。

「マブシインダヨ……オマエハ……!!」

ドンッ! ……ブウンッ、ガシイッ!

私は、二人を思いっきり弾き飛ばすと、近くにあった角材で彼らの頭を吹き飛ばした。
この細い身体のどこにこんな力があるのか分からなかった。
これこそまさに、悪魔が取り憑いたからなのだろうか。
しかしもはやどうでも良い。どうせ、私はこれから残りの奴らも殺すのだから。
我が子の父親かもしれず、私の夫かもしれない名もなき男達を。

「――夜具、瑠真(やぐ るま)……!」

……その決意を後押ししてくれたのは、皮肉にもあの時真っ先に私にのし掛かって来た小田だった。
彼は私の名前を呼んだだけなのだが――それが、私の過去を再認識させる。
――そう。そうだった。私もまた、望まれない子なんだった。
この辺りの部族で「悪魔」を意味する言葉。それが、……捨てられた私に付けられた名前だった。


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0ch BBS 2007-01-24