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屁理屈推理合戦withキャプ森


[474]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:26:12 ID:nPx5i6AA
ブロロロロ……キキッ。

見上「……着いたぞ。ご苦労であった」

……やがて、彼らが到着したのは森崎が尖塔を目撃してから6時間後の事だった。
バスは古びた城塞のような施設の前で止まり、代表選手達を降ろしていく。

滝「ホテル・プルガトリオか。……ダンテもこんな場所で『神曲』を書いたのかな」

井沢「山の中にある煉獄(プルガトリオ)だからな。となると、次に出て来るのはベアトリーチェか?」

森崎「!? ベ、ベアトリーチェだと!?」

来生「……? 森崎、何ベアトリーチェに過剰反応してるんだ?」

森崎「う、うるせぇ。黙ってろ!」

……中世のイタリア人作家のダンテは、『神曲』という有名な叙事詩の中で、
『ベアトリーチェ』という名の女性を登場させている。
永遠の淑女として描かれ、天国と地獄の狭間たる煉獄山の頂上で主人公のダンテを迎える彼女は、
やがて彼女の導きによって天界へと昇天する、……という話だったろうか。

森崎「ったく。昔の奴はベアトリーチェを理想化し過ぎだぜ。
    あんなの、エログロナンセンス好きの、ロクでもねえ魔女なだけじゃねぇか……」

勿論、森崎の知人であるベアトリーチェは、ダンテの作品の登場人物とは何の関わりもないが、
森崎はそうこっそり悪態を突きたくなる。……しかし一方で、彼は鞄の中のキーパーグローブを撫でつけてもいた。
黄金の蝶の刺繍がなされた、魔女・ベアトリーチェからの贈り物は確かに上質だったし、
森崎は奇跡的にもシュナイダー相手に1失点に留め、チームを勝利に導く事が出来たのだ。
もっとも、「魔女のお蔭じゃねえ。俺の実力だ」と、森崎はそう言って憚らなかったが。

森崎「(流石にJr.ユース合宿までは付き纏ってこなくて助かったぜ。ま、お土産位は買ってやってもいいかな)」


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0ch BBS 2007-01-24