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屁理屈推理合戦withキャプ森
[645]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/09/03(日) 22:19:28 ID:???
全ての真実が分かった。
その宣言を裏付けるように、森崎の周囲には赤き真実の刃が煌めいた。
しかしこれは、森崎を屈服させる為に放たれたものではない。
……これらは、森崎が呼び出した赤き刃。ゲームの真相を知る者にしか使用できぬ、
赤き真実を自在に扱える権限を持つ事こそ、彼がこのゲームの核心に至った証だった。
森崎「『ストラット殺害後、ミアータはどこに隠れていたのか?』
今回の謎の核心は、これだけだ。……そして、その核心を暴く為の武器は、
ゲーム盤の初期には既に、示されていた」
そう言うと同時に、周囲に浮かぶ刃の内の二つを、ミアータの近くに突き立てた。
――【ストラットが離れの祠を施錠した時、ミアータの姿はどこにも見えなかった】。
――【祠内に居るストラットの周囲には、充分な照明があった】
森崎「しかも、この二つの武器は、抽出して見ればトリックの所在がバレバレだ。
……何が、『どこにも”見えなかった”』だ。何が、『”ストラットの周囲には”、充分な照明があった』だ。
これ単体だけで見たら、三流の赤だぜ。
この赤があれば、ストラットの視野に致命的な見落としがあったと、誰もが容易に推測できる。
実際、『ストラットは盲目だった』……という青だって、初期の内に飛んでいたしな」
ミアータ「へぇ。……気付いていたのね? その割には随分苦戦させられてた風に見えたけど」
森崎「ああ。……認める。かくも明瞭かつ単純な謎を解くのに時間がかかったのは、
間違いなく、お前のゲームマスター……このゲーム盤の魔女としての手腕だ。
シンプルな真相を、閂の掛かったガチガチの金庫に閉じ込めたお前は、
間違いなく、カティナチオの熟練者――『カティナチオマステリー』と呼ぶに相応しかったよ」
森崎の脳裏に、未だ経験せぬライバル達との熾烈な戦いが浮かんだ。
強力かつ統制の取れたDF陣と、底知れぬ体力・精神力でそれを支えるGK。
彼女の放つ謎は、まさしくワールドクラスの守備力を誇っていた。
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0ch BBS 2007-01-24