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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[756]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/03(水) 23:43:05 ID:???
ディアス「昔からお前はおりこうさんで要領が良かったけれど、逆を言えば慎重派過ぎて、やる前から諦めるような事も多かったよな」

そのお蔭で助かった事もあるけどな、と笑いながら親友は続ける。

ディアス「だけど、今は違う。今のパスカルは……なんというか、その。熱くなったよな。どっちかというと、俺に近くなった。
      プレースタイルだけ見れば、俺に合わせる事とか戦術とか、相変わらずなんだけどさ。
      その、”相変わらず”の範囲内で、凄い攻めるようになった。非現実的な案でも、実際にやり遂げようとするようになった。
      やっぱ女が出来ると違うのか〜? ん〜?」

パスカル「おい、何度も言っているだろう。レイセンとはそんなよこしまな関係じゃあないって。
      純粋に、切磋琢磨し合い、悩みを共有できる親友だっただけさ」

ディアスははいはい、とまともに取り合わず、しかしパスカルへの信頼を隠さずにこう続けた。

ディアス「……ま。何にせよパスカルの読みは鋭いからな。俺も信じる事にするぜ。
      メクラの少女が謎の超能力を駆使して、俺達ゴールデンコンビの前に立ちはだかるって未来をさ」

ただし。もっとも、とディアスは付け加えるので、パスカルもまた言葉を乗せて重ねて宣言する。

ディアス・パスカル「「……どんな状態であろうと、俺達に勝てる事は100%あり得ないけどな」」

彼らにとって、鈴仙との対決は、もはや祈るとか信じるとか以前の『規定事項』となっていた。


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