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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[102]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 20:50:24 ID:HtJc4G9g
岬「こんにちは。僕は岬太郎といいます。先週からパリに来ました」
早乙女「あらら、それはわざわざご丁寧に。ようこそいらっしゃいませ」

軽い会釈をした後、僕に向けて挨拶をかけてくれていた。
こちらも挨拶を返した後、目の前の婦人にかすかな違和感を感じた。
礼儀正しくかつ優しいお辞儀と微笑であったが、僕を見る目は好奇心の輝きが見えるような気が
したからだ。その予感はすぐに裏付けされる事となる。

早乙女「先程肖像画について聖薇に尋ねていたようですが、なかなか便利ですよ。
十徳ナイフみたいに色々な事に使えますから」

そういった後、早乙女さんは肖像画を立てかけてある壁へ向かい、腕を伸ばして
左手にブレジネフ、右手にスターリンを取り上げた。

早乙女「左手の方を家の壁に掛ければ、ロシアの方が故郷から離れてもアラ不思議、
    たちまちにしてホームシックは完治します。右手の方は玄関に掛けておくとこれまた不思議、
    おしゃべりな隣人は遠慮し、セールスマンは命の尊さに気付いて駆け去り、
    死神さえも自分の分際をわきまえて消え去る、平安と節制と長寿を約束するアイテムとなるでしょう。
    今なら一括複数注文も受付しております。この皆様方を居酒屋や射的場に卸せばたちまちにして、
    たくさんのお客様の注目の的になってくれるでしょう」

聖薇「母さん、初めてきたクラスメイトの方に、ふざけすぎです」
岬「(ああやっぱり、ただの有閑マダムじゃなさそう……ん?)」

おっとりとしながらもイタズラ気に笑う目をした早乙女さんを見ているうち、ふっと
心のどこかに取っ掛かりを感じはじめた。

岬「(早乙女愛って言っていたな。聖薇の時も感じたけど、日本にいた時に
   どこかで名前を聞いたことがあるような気がする。はて誰だったかな。
   いやそんな事より、このやり取りに対して何か反応した方が良いかな)」


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0ch BBS 2007-01-24