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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[182]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI
:2018/03/11(日) 16:51:02 ID:1694cPcU
★サッカー部員は来てるか1 スペード9
サッカー部員は来てるか2 スペードJ
サッカー部員は来てるか3 ハート4 ★
藤田(DF)、黒田(MF)、秋山(FW)
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岬「(それにしても)」
ゲーセン内を一瞥して感じた。音や光の賑やかさが寒々しく感じられるほど客の入りが少ない。
眺めまわしても10人もおらず、しかも漏れ出る声や後姿から見て、フランス人は皆無、
日本人学校の先輩達で占められているようだ。
少女「何をボサッとしてるの、遠慮せずに楽しんできなさい。今はチャンスなんだから」
僕の戸惑いを知ってか知らずか、僕の背中を軽くポンと叩いた後、こぶしを僕の
手のひらに突きこんで勢いよく握ぎってきた。手のひらに金属の感触が広がる。
岬「これは」
少女「サービスよ。ゲーセンはお金を入れないとプレイできないの、知ってるでしょ?」
岬「いや、そうじゃなくて、なぜ僕に」
少女「だからサービスって言ってるじゃない。初めて来てくれたんだから、
お金の事なんてきにせずにアタリのゲームを楽しんでほしいだけよ。
休みの間はうるさいのもいないし、余っても返さなくていいからさ」
いや、それは悪い、人に貸しを作りたくない。小学生が銀色に輝く10フラン硬貨を何十枚を
渡されるなんて、後で対等な関係の構築に障害になりかねない。何とか返したかったが、
黒田「おーい岬!お前も来たのか?」
秋山「こっち来てゲームしよーぜ!」
藤田「もうすぐハイスコアいくよ!」
サッカー部先輩達が筐体から声を投げかけられ、辞退の機会を失った。
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0ch BBS 2007-01-24