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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[195]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:15:34 ID:hI6TfS7w
岬「ここでは?」
黒田「ゲーセン内の中じゃ自分の名前をスコアネームで呼ぶのがしきたりなんだぜ、覚えときな」
あずみ「あたしとしては、外でもあずみって呼んでほしいけどね」

秋山「俺の事はここではアキ(AKI)って呼んでくれ、
   ゲーセン内で先輩後輩なんてのは考えなくていい、ここじゃただのゲーマーだ」
藤田「俺はFUJ。エフ・ユー・ジェイだ。ここのゲームは3文字しか入れられないからなあ。
   まあいいや、さ、お前もやれよ」

そう言ってFUJは椅子から降りた後僕にプレイを要求した。
真横ではパカリと目を見開いて僕をみるあずみの姿が見えた。彼女なりのゲーム仲間の増える期待の表れだろう。
あっという間にゲームプレイを望む空気となったのを察し、僕は筐体の前に向かう。
コイン投入口に2フラン(明るい所で見ると10でなく2フランだった)1枚を投入し、
画面に向かい合う。

まず目に入ったのはゲームで使うであろう、つまみとボタンが配置されたプレートの装飾だ。
十字の入ったブラックホールから放射線状にレーザーが発射され、周りは星や銀河の大星団。
宇宙空間で繰り広げられるゲームという事だろう。

画面にはハイスコアが映し出されるが、すぐに長方形の光の束と化し1点へ縮小・消失した。
そしてその1点から、光々と光の束が展開し、

TEMPEST

と、輝いていた。


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