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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[374]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 17:06:40 ID:XoF1ytSU
8月だというのに純白の白衣を着け、その白衣を胸元の襦袢で押さえ、足の甲まで届きそうな
緋袴で腰と脚を覆い、足袋と草履で足元を締めている。
典型的な巫女装束であった。

岬「姉さん、その格好でここまで来たの」
沙織「そうよ。いやーフランス人にも巫女需要は旺盛ね!行く道々で野郎どもにナンパされるし写真は撮られるし。
   用意していた神社予定地のレターカードがあっという間に無くなっちゃったわ」

そう、彼女は巫女である。それもただの巫女ではない。
父さんが言うには生まれつき神力が強かったらしく、手を握ると電気のような痺れを発したり、
気弾のような神力を発射して痴漢を撃退したりと、今まで起こした奇蹟は数知れない。
漫画のような超能力的な事だけではなく、彼女が神力をこめたお守りや祈祷によって、
大事故にも無傷で生還したり、高額宝くじをたったの1枚で当てさせてきたという。
なぜか東広島市の鏡山という僻地で神社を開いたため参拝者こそ少なかったが、
知る人ぞ知る奇跡の神社として、西条に住んでいた時はそんな話をよく聞いていた。

岬「姉さんは美人だから、きっとフランスでもやって行けるよ」
沙織「分かってるじゃなーい。いい子いい子」

彼女はこちらに向かい僕の頭を撫でる。3回撫でたあと、頭の手が肩に行き腕を沿って手に移る。
そして手と手が重なった瞬間、体から重みが消えた。
次の瞬間には、彼女に向けていたはずの視線が天井を向いている。
急いで頭を上げて胸をそらし、着地寸前に床を手で叩き、体への衝撃を抑え込んだ。

沙織「おっ、成長したわねえ受け身が取れるなんて。昔は涙目になっていたのに」
岬「会うたびに合気道の技かけるのやめてください。痛いです」

毎度恒例の儀式が終わった。一応抗議するものの。カラカラと笑うばかりで応じてくれそうにない。
しばらくして笑いを収めた後、彼女が本題を切り出した。


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0ch BBS 2007-01-24