※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[380]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:34:37 ID:XoF1ytSU
謝罪の一言もないまま勝手に安堵している。
そんな様をいきなり見た野次馬達は状況が読み込めず、口々にあれこれと話している。

「あれ誰だ?キレイだな」「あの服装なんだ!分からないが……イイ!」
「ひょっとしてあれが話に聞くミコってやつじゃないか」
「ミコ?なんじゃそりゃ?」「ジャパニーズシャーマンってやつじゃないか」

あれこれと憶測を彼女に向ける中、彼女はそっと両手を前に添えてやや伏し目がちにしてこちらに顔を向け、
それから意を決したという風で、四方の紳士方に話しかける。
何も考えなければ花も恥じらう淑女といった風情だが、前後の状況を知っているだけに寒気を感じた。

沙織「ここに集まる皆様方、わたくしは日本から参りました、サオリ・ミサキと申します。
甥のタロウが危ない目にあっていたので、助けに参りました。
今月末からパリ郊外の……でミコ、ジャパニーズシャーマンとして、交通安全、商売繁盛、開運招来、恋愛成就など
皆様の運気上昇を応援させていただきます。お暇でしたらぜひ、ムゲンジンジャへお越しくださいませ」

「おおおおっ!カワイーーッ!」「話は分からなかったが俺は行くぜ!」
「マドモアゼル、よければこれからカフェにでも……」「マドモアゼル・ミサキ!儂の方にも顔を見せてくれい!」
「うーんまさに東洋の淑女……我が国の婦女子が失った奥ゆかしさを保っている……」

沙織「すみません。これから甥を病院に連れていかないといけないので……失礼いたします」

群がってこようとする野次馬達を柔らかにかわしながら、僕達は彼らから離れる。
しばらく走って彼らの姿が見えなくなると、彼女は元の姿に戻った。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24