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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[381]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:36:24 ID:XoF1ytSU
沙織「ふーう、よくやった、つかみはバッチリね」
岬「ひどすぎますよ沙織さん、死ぬかと思いました」
沙織「死ぬわけないじゃない。あたしの作ったお守りを入れたんだから。死ぬ危険があるなら
   あんな事しないわよ」

いけしゃあしゃあと殺しかけた相手に表情も変えずに言ってのける。昔からこんな具合だった故にもう怒る気さえ起らない。
ただ、さすがに悪いと思ったのか、僕にサービスを申し出た。

沙織「でもまあ、あんなことして悪かったわね。代わりに今度最初に来たときは
   お守り代を100フランにサービスしてあげるわ。あと、降神巫もタダでしてあげる」
岬「こうしんふ?」
沙織「そう。あたしの体に神をおろして、未来を告げてもらうの。
   これからの人生でどんな災難が起こるか、あらかじめ分かっていれば便利でしょ」

未来予知か。にわかには信じられないが、この神がかった神力を持った人が言うのだ。本当だろう。

岬「分かりました。それで辛抱します」
沙織「良かったわ!甥っ子に嫌われちゃあ3日は眠れなくなっちゃうわ。それじゃあそろそろここでお別れ」
岬「え、あの、バッグは……」
沙織「それなら大丈夫。兄さんにタクシーを呼んでもらえるように頼んであるし、
   先にバッグをもって待ってもらえるように頼んでるから。うん、じゃあね」

言うだけ言ってとっとと去ってしまった。
ようやく嵐が過ぎ去ったような気がして、
近くの壁に寄りかかったまま、父さんが現れるまで身動きする事ができなかった。


*9月第4週以降、「無間神社」に訪問が可能になりました!
ただし遠隔地のため、地下鉄の使用が必須となります。


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0ch BBS 2007-01-24