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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[418]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:42:51 ID:QCQZ6oE6
そう言ったのちに取り出したランドセルをもう一度棚に戻した後、
小さな方の筒を壁に立て掛け、大きな方の筒の蓋を開けて弓を取り出した。
取り出された弓はやはり大きく、迂闊に振り回すと天井をこすってしまいそうだ。

聖薇「日本にいた頃から母さんの勧めで習っていました。今は教えてくれる先生はいませんが、
少しでも怠けてしまわないように、毎日努めています」

再び弓を筒にしまい始める。長く細いこの道具も使い慣れているのだろう、全く危なげなく
自然に筒の中へとしまわれていった。

聖薇「すみません。ここであまり弓を持ち歩くと危ないので、すぐに片づけてしまいました」
岬「大丈夫だよ。そうか聖薇さん、弓道やってるんだ」
聖薇「はい。これから今日の練習をします。岬君」

ここまで言って聖薇は辺りを見回す。教室内や廊下、窓の外まで見た後誰もいない事を
チェックした後、改めて僕の方に向きなおし、誘いの言葉を投げかけた。

聖薇「もしお暇なら、私の練習に付き合ってもらえませんか?他に誰もアドバイスをしてくれる人がいませんから」

岬「(うーん、思わぬところでお誘いか。特に用事があるわけでもないから、行ってみるか)
   アドバイスできるかは分からないけど、見るだけでも良ければ」
聖薇「はい、お願いします。1人よりも2人の方が練習にも張りが出ますから」

承諾の返事を受けて嬉し気にほほ笑む。いい笑顔だ。このまま関係を進めていきたい。

足元の手提げバッグを持ちながら聖薇の後をついていく。薄暗い廊下を抜け、玄関について靴に履き替え、外に出た。


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