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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[420]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:48:54 ID:QCQZ6oE6
説明をしながらバッグから手袋と、刃先が覆いに包まれた小さな鎌を取り出す。
これから草刈りをしようというのだろう。
僕もシャツの袖を肩までまくる。

岬「僕も手伝うよ。草が伸びてる所の境から取ればいいかな」
聖薇「岬君が?ダメです岬君にそんな事をさせる訳には」

岬「早い所聖薇さんの弓引く姿を見たいからさ、2人でした方が早いよ」
聖薇「でもそんな事をしてもらっても、私にはお礼が」

岬「この間お店でプレゼントもらったり、お昼を御馳走になったお礼だよ。気にしなくていいって」
聖薇「そうですか。では、せめてこの手袋と鎌を」
岬「いいよ、手は洗えばいいし、僕は男だ、草を抜くぐらい平気だよ」

大欲は無欲に似たり。パリでの長期にわたる生活のため、少しでも多く心からの協力者が欲しい。
ここで労を惜しまず働く事で、目の前の少女の歓心を少しでも多く掴んでおこう。
何とか了解を得た後、僕と聖薇は校庭の草刈りを行う事にした。


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0ch BBS 2007-01-24