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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[571]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:35:18 ID:Fmp6caUc
思っていた通り、家から走って来た訳ではなかった。家から急いできたにしては早すぎる。
そして彼女の課題も見えてしまった。ブローニュの森の入り口からここまでは正味1キロもない。
いくら全力とはいえこれだけの距離で汗ダクダク脚フラフラとなるならば、体力の底などたかが知れている。

岬「する事が決まった。今日は体力づくりをしよう」
あずみ「えーそれはつまらないー」

口を丸くしてつれない宣言をとがめる。仕草は可愛いが彼女は僕の仲間となるべき人だ。そうである以上は
役に立ってもらわないといけない。抗議を風に受け流し、意見を続ける。

岬「それだけの距離へガッツが無くなると、試合になったら途中で動けなくなるよ」
あずみ「うー、確かに後半からキツクなるけどさあ……」
岬「頼むよ。僕だって試合が終わるまで一緒にプレーしたいんだから。2人で練習すれば1人よりも楽しいよ」
あずみ「ホントね。ウソだったら許さないからね」
岬「大丈夫だって、僕を信じて(2人の方が良いと思って、来てくれたんだから、さ)」
あずみ「うーん」

しょうがないといった表情を顔に浮かべて、こっちへと近づく。タオルなどを入れた袋を
肩にくくりつけた後、歩道へと向かう。

あずみ「何するの」
岬「これからインターバル走をする。全力疾走と小走りを繰り返して、スタミナをつけていくよ」


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