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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[601]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 22:54:00 ID:P+7ikf8E
スペードQ→あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」
     岬「(まだ1人よがり気味だけど、僕がついていれば直るかな)」
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すっくとあずみちゃんが立ち上がって拳を天高く挙げる。

あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」

高く響く少女の宣言に、周りのフランス人達が振り向く。アジアの言葉など分からない。
年端のいかぬ女の子の叫びに奇異の視線を向ける。だが彼女は全く気にしていない。
やる事が見つかって情熱燃えたぎる時は他人の目など意識にも上らないものだ。

岬「(いい闘志だ。まだ1人よがり気味だけど、
   僕がフォロー、いやエスコートしていけば、意固地な態度もほぐれるだろう。
   やはり彼女は、僕にとって大事な仲間になりそうだ)」

やる気に燃える少女の姿を横目で眺めて、僕も密かに決心する。この少女の決意を
決しておろそかにしない、一本気で向かっていく志は金や謀略では手に入らない。
そういう心を持った人間を仲間にできるかが、ひいては夢の実現に関わってくるだろう。

岬「うん、いい言葉。僕もやる気が出てきたよ」
あずみ「岬君も?あたしも!見て!」

あずみちゃんは左腕をまくってみせる。肌の隅々まで体毛が勢いよく粟立っている。

あずみ「こんなのはじめてよ!よーし行くわよ練習再開!今日は1時間でも2時間でも走るわ!」
岬「分かった。僕も頑張るよ(さっきとは大違いだ。本当に、上手くいった)」

こうして、僕達はこの後インターバル走を再開した。あずみちゃんの熱気に影響されたのか
僕も何だか体中に熱い液が流れるような興奮が来て、全く疲れる事なく走り続ける事が出来た。


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0ch BBS 2007-01-24