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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[671]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:50:55 ID:YHZeuACI
そうして僕はシャルポワ、本名マリア・シャルロット・ポワロに連れられて、とある
サッカーゴールのある公園へとやって来たのだ。

そのシャルポワは芝生の先を撫でたり摘まんだりした後、軽く足で周りを踏んだり、ポケットから何らかの電子機器を動かしている。

岬「何をしているの?」
シャルポワ「フィールド測定ですよ、芝生の長さと硬さ、土の粘り具合、風向きと風速、
      それらを完璧に把握しておく事で、セービングの成功確率が上がりますカラ」

メモを取りながら答えるシャルポワを見て、彼女について考える。
女子とはいえサッカー大国のフランスでナンバーワンを自称する程だ、
相当腕に自信があるのだろう。そう思っているとシャルポワが声をかけてきた。

シャルポワ「思ったのですが、ただ1回勝負するだけというのもツマラなくないデスカ?ちょっと賭けマセン?」
岬「賭け?」
シャルポワ「そうデス!2回勝負して1回もミサキが決められなかったら、何か私にプレゼント、
      っていうのはどうデス?来月の1日に私誕生日ですのデ。
      逆に2回目の対決でゴールを奪えたら、私を好きにしていい、っていうのはどうデショウ?」

岬「(好きにしていい、か。相当の自信があるんだな。賭けを別にしても興味があるな。
財布の持ち合わせも十分だし、賭けに乗るかな、どうするかな)」


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