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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[739]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:24:45 ID:c0897i8A
ビクッと震えた後、真美の方を向いて返事をする。知った相手だからか、僕よりは滑らかに反応が出来ている。
それにしても耳慣れない言葉だ。移植。ゲームに関する事だろうが、どういう事か。
分からないが本人の様子ではまともな返事が聞けそうにないので黙っておく。

亜美「ほい、これ」

真美がカチャカチャと準備をしている間、机の下にかけているランドセルから取り出して、僕に渡した。
いかにもアメコミといった感じの、白人男性、青髪マッシュルーム女性、赤毛白人女性、黒人、アジア人の
5人からなる、筋肉モリモリマッチョマンの変態どもが写っている。

亜美「それがアタリフォースだよ。今のうちに読んどいて、あ、もう準備できたんだ」
真美「おう、準備はできたぞ亜美!今こそ宿命の対決の時!」
亜美「あの悲しい呪縛を今こそ打ち破る、真美よ覚悟!」

少女を眺めている間に画面は初期の画面から切り替わっており、
ゲーム画面になっている。なにやら白黒のレースフラッグとサーキット図があるところを見ると、
レースゲームをするところなのだろう。

亜美「さ、岬兄ちゃん、よーく集中して聞いて!」
真美「えりちん会心のビックリ技術がサクレツだよ!凄いよ!COOLだよ!」

震える少女の技量をこうまで褒めたたえるとは。僕は画面を集中して見つめる事にした。


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