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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[762]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:11:41 ID:iKtPfcyc
★フランス乙女の純情VS日本少年の純情  スペードJ ★
→優「綺麗ですね、シャルポワさん!」 ニコニコと笑顔で褒めました。まだ早すぎたようです。
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闘志満々で肉体をさらけ出した私に対して、幼子の反応はあまりにも素直なものでした。

優「シャルポワさん、まるで美術館の女の人みたいに綺麗だなあ……」

美しいものを見た時の感動がこちらにも伝わってきます。今ユウの周りはルーブルかエルミタージュあたりに遷移し、
一人きりになって目の前のかがやきに心を奪われているのでしょう。
そうした目で見られると、真剣に心をつかもうとしていた私が急に浅ましく見え、
羞恥から視線をわずかに外しあとはただモデルとしての役割に徹する事にしました。

ユウが絵筆を握って集中している姿を見ているうちに、心ぐあいも落ち着いてきました。

シャルポワ「(助長、というんでしょうね。こういう事を。下手に手をつけたらかえってダメになる。
ゆっくりと時間をかけて、一緒に健やかに過ごしていけば、まっすく美しく根を張って育ってくれます。そして、私を想う心も)」

そう思うようになると、長い時間絵のモデルとしては辛い体勢でじっとしているのも
苦ではなくなり、草花の成長を愛おしむ老婦人のような心境で、ユウを見つめていました。


優「どうでしょうか?あまり上手くは描けませんでしたけど」

数時間後、描き上がった私の絵を持ってきて見せてくれました。
清潔なミルクで洗い清められたかのように、まろやかでやわらかなかがやきで身体が光り、
瞳は届かないものを見つめるような、真剣でありながらもどこか哀しげな響きを発しています。
とても年端もいかぬ男の子を誘惑している姿には見えない、神々しい趣きを湛えた絵が描かれていました。


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0ch BBS 2007-01-24